~吹っ切れた~
〇はじめに
はいはいはい、この監督「タイタンズを忘れない」撮った人ね。フラストレーション溜め込んでからの解放が抜群にうまいんだよね。2人の実力を別々に観せつけておいて、この2人が手を組んだら最強なんだよな~っていう焦らしがさ。
〇想起する作品
「マーキュリー・ライジング」(1998)
〇こんな話
少女とおっさんの逃避行。
〇吹っ切れた
見たモノを何でも記憶してしまう少女。
裏社会の取り締まりにおいて最恐の実力を誇った、肩書は市の清掃員の男。
この2人が交錯するわけだが、少女はひたすらに機密情報を記憶しただただ利用され、男はとあるしがらみから落ちるところまで落ちる。最愛の妻を殺され、ただ靴をあげただけの仲の人間まで殺される始末。遺族に同僚にやっかまれリンチにまで合うが一切やり返すということをしない。
こんな様を観せつけられ、2人はインプットはしているが、アウトプットをしていないことに気付く。ひたすらに溜め込んでいるものがあるわけである。これに鑑賞者は焦燥感を募らせる。これを植え付けての逃走劇への開き直りは興奮を抑えきれない。
復讐への恨みつらみは十分。いつでも殺ることができた実力は十二分に魅せられる。たがそれをしなかった。なぜしなかったのか。
最愛の者を、守るべく者も守れない自らのための復讐など意味の無いものだからだ。益してや自らが招いてしまったこと。自らへの憎しみの方が大きかったのかもしれない。それがとある少女との出会いにおいて変化する。ここのところの彼の人間味、いや男気にも痺れた。
〇最後に
さぁ、これをジェイソン・スティサム開拓の足掛かりにしたい。・・・どうだろ。
ではでは・・・
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