~名探偵コナン~
〇はじめに
劇場版第12作目
これぞ名探偵コナンなんだ。少年漫画としての名探偵コナンのあり方なんだ。
〇想起する作品
「D‐LIVE!!」皆川亮二
・・・確かな実力を証明された人間が、その専門分野ではどこまで通用するのかという要素。
〇こんな話
喉痛めますか? 関節キッスしますか?
喉痛めますか? 関節キッスさせますか?
どっちの感情が勝ちますか??
〇私にとってのコナン
コナンのおもしろさとは何か。
我々とコナンとの秘密の共有だ。彼が高校生探偵の工藤新一であること。抜群に優れた推理能力を持っていること。人知れず事件を解決していること。闇の組織と戦っていること。これをまず我々は知っている。その秘密が段々と認知されていくことに・・・、正確には、コナンが認知されていくことを我々が認知することにおもしろさを覚えるのである。見た目が小学生であるコナンという存在が承認されていく、実力が証明されていく、立ち位置を確保・拡大していく様に興奮を覚えるのである。彼にちっぽけな自らを投影するわけだ。
ここの描き方がまた難しいんだ。本編では警察、そして同じ高校生探偵の存在、さらにはFBIやCIAとの協力でそれを描いていく。さらには敵対する黒の組織にまで目をつけられる始末。これこそが江戸川コナンという存在の大きさを示している。しかしこれらは全てコナン寄りの存在なんだ。
今回の作品はちょいと違うのである。今までであれば、同じ系統の能力、属性の人間と彼とを対比させることで、彼の能力を持ち上げていた。しかし今回はというと・・・、対比される人物が典型的に異なる分野で同等の才能を持つ者なのである(正直、音痴で絶対音感設定は厳しいと思うが)。コナンが苦手とする分野での。
最初の博士のダジャレクイズの件。蘭や園子も分からない中、コナンの解説に割り込んでくる。ここでコナンと秋庭怜子という存在が対立する。 コナン、秋庭怜子を対立させ両者の面を描くことで、後々のツンデレ要素が活きてくる。逆か、ツンデレ気質の兆しを見せておいているから、後々の対立や共通部分を活かせているのか。
歌唱指導の際に、絶対音感という名目でそれぞれの人柄役柄を示す場面がある。これぞ今回の隠れたテーマである。ここでそれぞれのキャラ(位置づけ・立場)を再確認させた。特には灰原という存在である。灰原オタに媚びはじめ、この場面を礎に今回やっと萌え要素を灰原以外で取り入れたんだ。コナン曰く、秋庭怜子は灰原に似ているそうな。そういえばと、灰原もクイズの答えがわかっていた風だった。コナン、秋庭怜子、灰原とこの時点で関連させていたわけか。
ツンデレ、陰気、媚び売り?(俗に言うぶりっこ) と脇を固める女性陣。「涼宮ハルヒの憂欝」が近いのかな(ちゃんと観たことないけど・・・)。エヴァにはじまり?女性の典型的な描き方が定まった。この世間で言われるオタ要素と、先ほど挙げた秘密の共有という少年漫画のワクワク要素の1つが何ともマッチしている作品なんだ。
〇ひとつの真実
~犯人はお前だ、小嶋元太~
こいつが今回の真犯人である。とある目的を達成するがため、自らの喉を痛めた。
ふっ、大した役者だよ┐(´д`)┌
秋庭怜子の口をつけた水筒を飲んだんだ。そしてだ、意図的に会場にリコーダーを持ちこみ、ペロペロベロベロレロレロレロレロレロ~と舐めまわしたそれを、特定の人物に咥えせる。こいつはその後いったいナニをしたんだ!? こいつは喉を痛めた代償として、灰原の唇を手に入れたんじゃない。ただただ二度良い思いをしているだけだ。くそが!!
「こいつはうな重を食いたい訳じゃない、喰わせたいんだ!!」
〇余談
秋庭怜子の声優はどっきりドクターのヒロインの声か~。あと犬夜叉の珊瑚。どうりで好きなわけだわ~。
〇最後に
秋庭怜子のデレ具合が堪らないわけだが・・・、
今回はこの方・・・
この挑戦的な感じが堪りません。この人もデレるんかな~ゲスゲス。
ほんとうは山根紫音さん一択ですよ。
これどうなんですかね?
聴かせる上ではやはり魅せるところから入らねばならないというプロ意識・プロの精神なのだろうか。
ではでは・・・
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