2017年1月2日月曜日

クライモリ デッド・エンド(2007)

クライモリ デッド・エンド


~(二者)択一~


〇はじめに
 大佐ガチ勢過ぎる。



 彼の存在のおかげで一味変わってくるんだよね。




〇想起する作品
 「悪魔のいけにえ」
 「ディセント」





〇こんな話
 グロさに目を奪われがちになるが、1で謎だった部分をうまい具合に紐解きつつ、次の作品に確実にバトンを渡そうとする冷静さが垣間見られる。

 クリストファー・スミスと同じ匂いがするなこの監督。



〇択一
 いやついつい笑った・・・



 分かれ道がある~、どっち行ったら良いんだろう??



 身体は一つしかないからな~



 ・・・。

 こういう悪ふざけ好きよ。

 この最初の分かれ道における選択に始まり、今回は番組撮影という設定上ペアで行動させることで、くっついたり離れたり二股掛けたり、究極は生と死の二者択一というところを遊び心満載で描いている。



 これもそのネタの1つだよね。この後2つのモノが現れる。真ん中に一本のネックレス通してるのもちゃぁ~んと狙ってるんだよ・・・多分。

 手をどけた時のガッカリ感みたいなのも狙ってたりするのかな?? どうなんだろ?


 で、最初の車よね、赤い。これがまたラストに掛かってくるわけで。

 この数ある中からあの赤い車を選び出すわけなんだよ。高級車?ってところがポイントで。

 各々賞金を手にしたい(しなければならない)理由はあれど、くじによるペアの選出だったり、そのペアというところで誰が誰を誰が誰に選ぶ選ばれるかというところはひたすらに描いていたわけで。単純なところで好きな女とヤレる、出世のためにどんな男(チャンスをくれる人物)とでもヤる、ってなところか。そして堅物だったり、レズビアンだったり・・・、ベジタリアンってのもあった。

 こんなところからあの家族を見るわけなんだよね。選択権のある者たちから。選択の余地を有している者たちから。

 これを一つ先ほどの手ぶら女性に羨望の眼差しを向け一人ナニかに励む男で描き出していたりする。

 ここで繋がるのよね。近親交配(近親相姦)というところに。内に籠るしかなかった、家族(うち)で完結させるしかなかったってなところに。それを究極に突き詰めた結果、好き放題やってるよねとも見えてくる、と・・・ そんな感じで良いのかな。


 近親交配、人肉摂取、さらに薬品だか有害廃棄物だかにより彼らは生み出された。ということになってくるのかな。

 製紙工場から薬品が漏れ出したことが原因で生まれてくる子供が奇形児になったと言っていた。その後キョウダイで交配することでどんどんカタチも崩れていったと。



 やはりこのおじじがキーパーソンだったようで、奴らを息子だと言う。おじじの次の代からおかしくなったということで整理するとどうなんだろうか。行ってて孫くらいだよな。いや別に妊娠適齢期や法律ってものを一切無視すればもっと先まで第3第4代いやもっと行っててもおかしくないわけか。



 そもそもこのおじじにちょっとおかしいなという印象を受けることから、彼もまた近親交配によって生まれたというところまで想起するべきなのか。これは偏見か。



 そういえば前作の主人公が見舞われた渋滞の原因は薬品をぶちまけたことによる道路の封鎖だったな。定期的な事故や不法投棄ってところの示唆は以前からあったわけか。

 




〇最後に
 で、どこにオトすんだろ??

 え~っと、前作が「クライモリ」で、次作が「クライモリ デッド・リターン」ですね。

 ではでは・・・



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