2016年2月26日金曜日

俳優 亀岡拓次(2015)

~人物像~


〇はじめに
 正直さっぱりだったな~。総じてわからない。緩急、落差、ギャップを観せないのは意図してか・・・

〇想起する作品
 相棒 シーズン1 第10話 「最後の灯り」


〇こんな話
 俳優亀岡拓次。


〇人物像
 アラン・ペッソ監督が絶賛した大砂漠を独り歩く後ろ姿が全てなんかな~・・・

 見渡す限り砂だらけの大砂漠に残っている彼の足跡を観せたのは・・・


 亀岡拓次とそれぞれの人物とのやり取りがひたすらに続く。自分よりも若い監督や俳優、慕ってくれる後輩、ベテラン監督に大女優、そしてお店の女の人たち(あずみ含む)。

 彼の立場がひたすらに不確かで不透明、浮遊感満載。彼の立ち位置が定まらない。彼という人間の決意や揺らがない信念等がひたすらに見えない。これは狙っていたのだろう・・・か。それが彼という人間であると。

 敢えてだとして、彼の1人の女に対しての恋をどこか亀岡拓次という存在の救済の拠り所として描いてみせたと。麻生久美子がま~堪らんわけだが。タートルネック良いよね~。彼女を割り当てたのも訳あってだろうとま~勘繰るわな。元歌手だったキャバクラの女性の件も挿まれるし。それなりの歳であろう女性が手伝いを始めて1カ月だと。何かあるでしょと。さらにはどうせ人妻か彼氏でもいるだろうという想起してしまう件を敢えて観せる理由よ。わかんね~な~・・・、わっかんね~んだよ。


 何でも屋というか器用貧乏というか、突出して優れた能力は無いものの・・・、いや奇跡を起こすと言われているわけだが・・・

 彼という才能を認める者がいる。脇を固める有名どころの俳優陣が彼という存在を評価していく。山崎努の表現が個人的にはツボだったわけだが・・・ 我々の亀岡拓次の評価は伴わず、終始彼らの言葉が先行する。大御所が良いと言えばそれは全て良いものだとするのか。業界の気質で済ませられるのか・・・ 

 この辺りもひたすらにわからない。微妙なのよ。営業トークみたいなものがあるじゃないですか。お世辞というのか。ご機嫌取りとも。夜の街におけるやり取りと、撮影や舞台における現場のやり取りとを交互に観せられて。ここらへんの指標がさっぱりなのよ。どこまで彼という存在が認められているのか、浸透しているのかという。信用っつうのかな~。我々が判断できない。繰り返される演技だったり、配役を逆にしての演技だったりを見せて比較させたいのか知らんのだけど・・・、うん、さっぱりなのよ。

 一番はアラン・ペッソ監督の極秘オーディションよね。彼の敬愛する監督から評価されているという件がそのまま、新人俳優にもされている?と想起される描き方がされている。選ばれる事態がすごいことであるからそりゃ当然な事なわけなのだが。後輩がおだてているし、最後アラン・ペッソ監督からも言葉が掛けられている・・・

 ここに字幕入れてるのも何かわからんのよね。最初通訳を挟み言葉を介しているわけだが、ラストのところで亀岡拓次は直接監督に言葉を掛けられる。彼はその賛辞の言葉を理解していたのか? 単にこれは麻生久美子の件を観せられての鑑賞者への配慮なのか。ここは字幕無しでも今までの彼の経緯を観て亀岡拓次という人物が称賛されているだろうと想起させる事がベストだったのかどうなのか。・・・ってなところがまたわからないから、わからないんだ。


 彼が眠っているシーンが何度も挿入されていた。これは夢(理想)と現実みたいな件も兼ねてるのか。じゃあどっからどこまで?って深く考えるほどのものなのか・・・、そうでもないのだろう・・・



〇最後に
 いや~、とあるインタビュー記事を拝見したが、境界を設けないのは意図してだとか。ん~、それが全体に広がってるのよね~。メリハリつけるべきところでさえってなところにまで。脚本なのか、撮り方なのか、どこが問題なのかはわからないが・・・ いやそれさえも意図してなのかな~、わからん。

 ではでは・・・



2016年2月25日木曜日

HELIX/ヘリックス 黒い遺伝子 シーズン2

ヘリックス[DVD-BOX]


~不老不死~

〇はじめに
 「LOST」チックになってまいりました。未来と過去から真相に迫ります。


〇想起する作品
 「ストレイン 沈黙のエクリプス」

 「ルパン三世 バイバイリバティ・危機一髪!」(1989)
 「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004)
 「トゥモロー・ワールド」(2006)
 「サバイバル・オブ・ザ・デッド」(2009)
 
 「破壊する創造者」 フランク・ライアン著
  ・・・併せて読んでおくと面白いかもです。


〇こんな話
 とある島で感染病発生、調査へ。ナルヴィクシリーズとは別の何かだそうな・・・。元感染者そして今現在立ち位置不明のピーターを筆頭にCDCメンバーが駆け付ける。そこに行方不明だったアランも合流し・・・



〇ウィルス
 今回は血の繋がりとともに、時間の経過についても描かれている。未来から、過去から、謎へとアプローチする。

 感染により幻覚が見えるようになる。これにより何が真実なのか、何を信用して良いのかというところがはっきりと判断できない。これと閉塞的な環境での盲目的な彼ら、新興宗教(カルト)といった事象も絡められ世界観を深めているわけか。

 そして何より過去の自分と向き合うというところ。その何かしらのコンプレックスを、穴埋めをするために現在において様々な行動をとる。承認欲求、支配欲、後悔や罪の意識・・・etc

 目を隠したり、目をくりぬいたり、目を食べたり・・・ってのも意図してか。


 イラリアという組織の人間は何世代にも渡り生きてきた。迫害を受けてきたそうな。それを受け人類の浄化と奏し、ウィルスを開発。人口を減らすそうな。

 片やとある島のカルト教団? 近親相姦ネタやらどこか神話(宗教)じみている。浄化と奏し、集団自殺。間引きと表現していた。


 全世界におけるイラリアの人間たちの境遇と、カルト教団における動向が照らし合わされているのか。偏見や差別、それに伴う魔女狩り、根本にある選民思想。人間は異端、異物を排除しようとする。不純物という表現を使っていた。

 これがまたウィルスというものと掛かっているのだろう。ワクチンの存在。人間はウィルスを排除しようと努めてきた。

 何かしらのウィルスにより、本来の機能とは別に誤作動を起こすこともあるそうな。人体に害を与えないもの、むしろ良いはたらきをするものを外敵として排除しようとすることが。こんなところとそれぞれの立場における人間たちの思想や言動と比較してみるのもまたおもしろいのか・・・


 ウィルスにはじまり、治療やワクチンにおける人間の体内における攻防、そして小規模な組織における人間同士、感染者との攻防(シーズン1では研究所内 シーズン2ではとある島)、そしてイラリアという存在の世界的な立ち位置、ってな具合に比較させながら、お話を進行させていくのは妙だった。





〇疑念
 シーズン1から気になっていたが、時折ポップというか、かっる~いノリの曲が流れ始めるのは何なんだ? 敢えての違和感なのか。

 
〇最後に
 う~む、これで終わりか・・・残念。空白が多すぎる。

 不老不死における種の存続のあり方をこれから示そうとして、中途半端な感じに終わってしまったのか。現在の人類は子孫を残すことで後世に情報を残していく、蓄積していくシステムを構築しているわけであるが、それが不老不死という事象が可能となったらどうなるのか。子孫が必要となるのか?ってな問題提起(思考実験)だったのだろう。シーズン1からひたすらに展開されていた血の繋がりが関連してくるわけで・・・、実に続きが気になる。もったないな~・・・ うまくお話としては繋いでいると思うけどな~・・・ これでも打ち切りか~・・・

 いや、種の存続というよりも、究極的には「進化」ってなところに辿りつくのかもしれない。ともかく残念。

 ではでは・・・


2016年2月24日水曜日

エージェント・ウルトラ(2015)

字幕翻訳:稲田嵯裕里


~物足りない感~


〇はじめに
少年漫画等における・・・
戦闘における
 オールマイティ VS とある分野特化型
 秘めたる能力(のびしろあり) VS 常時開放(のびしろなし)
とある実験及び計画における
 じっくり1人育成 VS 量産型

 ここら辺が好きであればまぁ・・・ 慣れ親しみ過ぎているとひたすらに物足りなく感じてしまうと思う。


〇想起する作品
 「ボーン」シリーズ
 「トータル・リコール」(1990)(2012)
 「ユニバーサル・ソルジャー」シリーズ
 「ソルジャー」(1998)
 「ソルト」(2010)
 「ザ・ゲスト」(2014)
 「イコライザー」(2014)
 「ストレイヤーズ・クロニクル」(2015)

 「CHUCK」

 「ARMS」
 「エルフェンリート」

〇こんな話
 とある男が実は〇〇だったお話。


〇能力
 主人公の特別感の演出が何とも物足りない。設定はよくある話でパンピーどころか世間で言う落ちこぼれレベルの人間が実はスーパーマンと。ここは何とも心躍る。

 しかしだ。彼の能力が特別に突出している、長けているという演出がひたすらに物足りない。彼の強さの演出が、攻めてくる敵兵がただ弱いだけになってしまっている。日常雑貨で人を殺せるというのをその道具ならではの殺し方で見せればいいものを、特別それである意味が見出せない。フライパンの跳弾くらいか。それ故にどんな状況でも何とかしてくれる、どうにかなるだろうってな印象が植え付けられない。そして最後のところ、とある道具を武器として使用するシーンを事前に見せてはいるものの、全く活きてこない。

 小麦粉粉塵爆発は定番だからあっても良かったように思うが。花火パーティもそれぞれの花火の特徴をもっと見せてくれてよかった。花火でダイナマイトに火をつけるとかさ。粉塵爆発に絡めてもいいよ。


 どうせなら終始もっとふざければよかったのにな~。指環を渡すタイミングに関しては絶妙だったか。これ以上無いタイミングだったね。観衆がたくさんいましたし。皆が彼ら2人に注目していたわけですしね。



〇最後に
 う~ん、そうだな~、物足りないんだよ。迫力というか手際の良さというかさ。ひたすらに。

 ではでは・・・


2016年2月21日日曜日

白鯨との闘い(2015)

字幕翻訳:林完治


~航海~

〇はじめに
 人生とは航海である。


〇想起する作品
 「パーフェクト・ストーム」(2000)
 「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ
 「ライフ・オブ・パイ」(2012)
 「海にかかる霧」(2014)
 「海難1890」(2015)

 「ONE PIECE」



〇こんな話
 鯨と、海と闘った男たちの物語。


〇航海
 船長と一等航海士

 人間の活動は神に与えられし・許されしものか、傲慢で罪深きものか。この意見の対立がある。

 神は自らに似せて人間を作った。故に人間は地球における王であると船長。いやいやいや、俺たちはやりすぎたと一等航海士。鯨漁(捕鯨)を、白鯨との死闘を経て辿りついた境地がある。最後白鯨と目が合った時に彼は何を見たのか。

 罪とは何なのか。人間社会において、誰が誰を咎めるものなのか。人間が人間自身で人間の行いを判断しているという現状。これこそが何か1つ証明しているのではなかろうか。


 メルヴィルとニッカーソン

 富や名声、約束された成功を捨ててまで真実を語った2人。船長と一等航海士。ニッカーソンもメルヴィルに全ての真実を語った。これに対して、メルヴィル。これはあくまで小説(フィクション)だと。全てを語る必要は無いでしょうと。この辺りがようわからない。

 

 土の中から油が出たって本当か?

 鯨漁、捕鯨というものがどういうものかをひたすらに観せられた。「煙突が燃えた」と血しぶきがあがる。それを彼らは身に浴びて何を感じていたのか。そして鯨の体内に入り油をせかせか掻き出していく。

 白鯨の出現により、彼らもまた狩られる側になったのか。鯨の群れを狩っていた人間の群れが。ひたすらに苦難続き。命の選別までも。

 彼らの時代は鯨の油が社会基盤であった。しかし海に出なくても我々の足元にそれに変わるものがずっとあったんだ。なぜ彼らは危険を侵してでも海に出たのかと。


 ここら辺が先ほどの海の上の2人と、陸の上の2人との関係になんやかんや関わってくるのか・・・??




 人生は航海と一緒だ、ってなところになるのだろうか。大波小波さざ波荒波乗り越えていく。近道ばかりできない。時に遠回りをし、巡りに廻って行きついた場所、答え。得たものは果たして思い通りのものだったか、それ以上のものだったか、それともこんなもののためにという後悔か・・・。




〇最後に
 思ったほどの迫力を受けなかった。3Dで観ると違ったのかな~・・・

 ではでは・・・


2016年2月19日金曜日

信長協奏曲(2016)

~単体では辛い~

〇はじめに
 原作及びドラマ未見。とりあえず最初焦った。え!?そっから??

 この作品を愛する方々を批難する気はさらさらありません。映画単体で観た1作品としての評価をつらつらと書き付くります。


〇想起する作品
 「ラストサムライ」(2003)

 「蒼天航路」
 「僕はビートルズ」


〇こんな話
 信長やってたけど何か質問ある?

〇総評
 まず冒頭の信長が自らの死を知る場面。現代から過去にタイムスリップをし、家臣及び帰蝶等々から信長として認められていく過程が見えてこそなのだろう。・・・が、何らピンと来ない。

 そして彼が信長として歩んだ、平和な世界を築こうとするがための足掻き。これが教科書に記載されている歴史と何ら変わらないことが示される。歴史は変わらない、変えられないのだと。さらに彼は自らで平和な世界を築きたいんだと強調する。彼の強い意志が示されるわけだ。もう少しなのにと。これを踏まえ歴史は繰り返されるということに頭が行くと・・・、おそらく見える人は彼の死後も受け継がれる意志があるとして繋がると連想できてしまうことだろう。この瞬間、何とも安っぽさを感じてしまう。注意されたし。

 

 太陽と月という単語が出てくる。これは単に「天命」という単語を出したかったからだったのか・・・ 自転云々とか・・・ 月って太陽の光を反射して輝いているんですよ・・・。日食やら月食やらを散らせてもおもしろかったと思うが、そんなことは一切触れられなかった・・・ ドラマの方ではあったのかな? いや本能寺の変や影武者というところで掛かってたのかな? 地球は丸い、地動説絡めるだけで精一杯か。

 そのくせ時間という概念が曖昧なんだ。別に気にするところではないのであろうが気になって仕方なかった。いや、彼が築いてきた愛する者や仲間(部下)との関係を重要視しているのだからこれはいただけないのではないか。そもそも彼はいったい何年にタイムスリップしたんだ? 

 1582年に織田信長が死ぬという情報だけで、三郎がいつ死ぬのかというところを曖昧にしたいのはわかる。本能寺という1つのキーワードと、もう1件あるというところが見どころなのだろう。しかしだ、カッパなるものが同じく未来からタイムスリップをしてきており、最後のメッセージを見せられることになると、なぜにスマホは使えたのかと。充電が持たないことで知られるあの産物をどうしてどうして使用できたのかと。ま~気になる気になる・・・ 気にさせんとするところにどんどん矛盾や違和感を生んでいってしまう。

 全体的に伏線(と呼べるかはわからないが)を張り、(フラグとしておくか)こまめに回収していくのはうまかった。しかしその確認作業が多すぎてどうも長ったらしい。しつこい、くどいんだ。ドラマを含め2時間でまとめられないのはこのためなのだろう。

 1つに台詞の嵐。三郎はひたすらに平和を叫ぶ。秀吉に復讐からは何も生まれないとまで説く。しかし映画仕様なのかどうなのかはわからないが、彼は敵兵をばったばったとなぎ倒していくのである。へ? どうなんだこれは? 彼はひたすらに争うことの無い世界を築き上げると言っている。復讐どうのは? 彼が倒した兵士たちには何の情けも与えられない。彼こそがこれから起こる戦の原因を創り出すということに頭は行かないのか・・・ 本来の信長と秀吉の件を全面に押し出しているのに・・・ 「キングダム/見えざる敵」を観なさい。

-----
 毎回毎回台詞や回想シーンで事実確認が行われていくわけだが、毎回毎回同じことを言う、同じことを聴く、同じものを見る、という状況がどんな状況なのかという考えは浮かばんのかな。愛は言葉やカタチにして毎回確認したいとか何とかはよく言われるけどさ。仕事上の問題でさ、そんな状況ってどういう状況さ。信用や信頼を示す演出の妨げになると思うのだがな。劇中だけでなく、製作者と我々鑑賞者のよ。その人間の言っていることを聴き入れていないということでしょうが。秀吉の復讐心に関してはうまく作用していた様に思うが。そういう場の雰囲気読めないんだろうな~・・・ 木を見て森を見ず。いや木すら見えてないよ。よくいますよね。自分という時間だけで見えたものを勝手に繋ぎ合せて結論に至る人。散りばめられている情報を収集分別できずにとんちんかんな事をのたまう人。いい加減気付けよ。今までその流れの中にいなかったのに突然割り込んできてよく知ったような口聞けるよねホント。

・・・ほぼ愚痴ww

-----

 彼が目指す平和な世界とはどんな世界なのかという問いかけになっていると思ったんだ。自らに付き従う者のみで構築された世界。異端の者はひたすらに排除した世界。それはいったいどんな世界か。


 総じてアメリカディスなのかとも感じた。どこにオとすのだろうと期待した。しかし何も無かった・・・

 そもそもだ。彼は平和な世界を築きたいのだと豪語しているが、歴史が変わっていないとわかった時点で、彼の知っている平和な世界がいずれ訪れるであろうことは明白であろう。それなのに彼は敵をばったばったとなぎ倒す。ここに少なからず疑問を投げかけてほしいものだ・・・


さらに問題は・・・
 この作品はひたすらにモブキャラが馬鹿なんだ。都合が良すぎる。信長家の家臣たちの馴れ合いや対立、ゴタゴタ・・・ま~ドラマ部分をひたすらに見せつけてくるのに末端の歩兵たちの描写は皆無。描く必要は別段無いだろう。しかし私は思うんだ。彼らにこそ焦点を当てるべきなのではないかと。いや描かずとも想起させるように観せるべきではないのかと。彼らこそ、盲目であり、一番に我々に近い存在なのだから。

 しかしそんなことを微塵も考えずにおそらくほとんどの人間が主人公クラスの者たちの思考に頭が行く。そんな全容が見えている人間などいないのに。そして勘違いするんだ。彼らのようでありたいと。そして柔軟性の無い凝り固まった頭が形成される。残念で仕方がない。これは偏見だが。


 ま~中高生向けの内容なのであろう。社会系の科目は勉強において何とも退屈であり、あまりに意味・意義を感じない。そんな者たちがこれを観て少なからず興味を抱けばくらいの認識なのであれば、ドラマ部分を観せるだけでも十分に機能しているのではなかろうか。

 しかし一時期戦国ブームだかが来たが、結局は美化されたキャラクターが好きなのであって、歴史という概念(この表現は適切ではない気がする)にアプローチしているのではない。おそらくこの作品も例外ではないだろう。



 もうあまり言いたくは無いのだが・・・

 彼がタイムスリップして何年が経っているのか? 彼はその時代に何年いたのか?

 歳を取ったことだろう、相当。そして何年に帰ってきたかもわからないが、カッパから手紙が届く・・・ そして世間を騒がしているニュースは松永の逮捕である。彼の失踪に関しては一切触れられていない・・・ 頭こんがらがっちゃったんだろうな~。

 ・・・ま~、どうでもいいんだけどさ。


〇最後に
 ここに来てまだまだ言いたいことが・・・

 一番気になったのが、信長が秀吉の元へと向かう際、帰蝶と別れ寺の敷居をまたがずに「ドン!」と踏むシーンですよ。これにはいったい何の意味があったのかが全くわからない。神仏に対しての怒りがあったのか? 通の方は石山本願寺の件だけで納得できるものなのか・・・? 単に作品に関わった方たちが何も考慮しなかったのか。三郎という人物の無知さを表現するところなのか。
 N〇Kの某番組にて小栗旬がとある学校を訪問した際、校長先生に対してマフラーをはずさずに挨拶する画を見ているんですよね・・・ そんな方たちが作ってるんだな~・・・と少し落胆しているところにこれなんだよ。ま、別にいいんだけどさ。

 何かな~・・・、これ絶賛している人はもっといろんな作品観てほしいな~。ここで他作品のおもしろさを伝えられればと心掛けてはいるけどさ。届かない人には届かないからさ・・・とほほ。はじめの言葉を忘れてしまっていた、失礼。


 ではでは・・・




2016年2月18日木曜日

名探偵コナン 水平線上の陰謀(2005)

名探偵コナン 水平線上の陰謀[DVD]


~推理~ 


〇はじめに 
 劇場版第9作目 

 灰原哀にタイタニック言わしたかったためだけの映画だな。 
・・・んなこたない。 


〇こんな話 
 私、毛利蘭。空手の関東大会で優勝しました~。でも自己主張はあまりしません。周りがその雰囲気になるのを待ちます。だってそっちの方が気持ち良いから。幼馴染のあいつはいつも私ばかり見て空気読んでくるしね。ちょろいもんよ。女の心は推理できないみたい。

 キャッチコピーは「レッツ、バスロマン!!」


〇ひとつの真実
~事件の真実へは人間心理からアプローチ~ 

 この作品はコナン君がめずらしくも推理ミスをする。いったいコナン君は何を推理していたのだろうか。正確には何を基に推理を行っていたのだろうか。 

 彼の推理により明らかになる真実は、彼が見抜いていたのは、自分が犯人と自覚している者の犯行であった。 

 ヒントとなるものがあった。蘭とのかくれんぼにおいて新一は推理を披露することになる。その推理は蘭の様子を逐一観察することによって、心理の変化を見抜くというものだった。そしてそこから行動を探る。 

 このことから、彼は事件の客観的事実を推理しているわけではないことがわかる。犯人の主観的事実を推理していたのである。コナンの持ち味は、最終奥義は「犯人はお前だ」。あれ?これ金田一だっけ・・・ 犯人を探すことに主眼を置いているのである。まず犯人を立ててから、犯行の方法や動機を推理しているのである。


・補足1
 コナン君のこの人間の心理を読み解く行動は、変声機でその人物になりきるといったことに役立っていたりする。


・補足2
 今回の犯人に関して。

 最初の事故の際に映ってるんすよね、学生服で。



 



 後に年齢とともに、事件は15年前との説明も入る。当時17歳前後の彼女。こちらの怨恨の線もしっかり示唆していたとは。ここは一回目じゃ気付かんかった。





〇余談 
 光彦馬鹿だな~、一緒にお風呂入ればいいのに。ナニ、恥ずかしがってんだよ。

 あ~、私のせ・・・・、しょ、食生活も管理してくれね~かな~。  

 園子の家かくれんぼできるらしいぞ。
かくれんぼネタでもうひとつ気になるのは見つける順番ですね。灰原が一番にコナンを見つける仕様。ふむふむ。 園子と灰原の関係性がおもしろおかしく描かれるのだが、この二人はよく照らし合わされている。髪型同じにしたりだとか。つまり、最初に見つける者の共通項は何だったのかと勝手に妄想。園子は元太か。結構この二人のやり取りってのもあるんですよね。探偵バッジを貸せと話しかけた相手は元太でしたし。イジりやすいってことなのだろうが、それがね~、何かに発展するって場合も無きにしも非ずですからね。バッジを貸す元太もまんざらでもないのかも。 
 元太と言えば、プレゼントに中々気付かない蘭に対して「鈍いんじゃねえの?」との一言。時たま核心をつく言葉を吐く。 


 霊安室の件。棺?を取り出す際に「重いぞ」と。園子は重いんか。一時的な保管だけだから、容れ物は簡易的なもので軽いんかな。

 この作品かくれんぼの仕込みもおもろいんですよね。時間制限と鬼が2人になったことでの探偵バッジ。

 メガネ故障の原因、コナンが蹴飛ばされるのには無理があったけど。シナリオライター無神経すぎだろ。もっと周りを観察しろ。ネタはいくらでも転がってるだろ。お前が小学生転ばしてんじゃねえよ。ま、こいつは人生転びましたけどね。



〇最後に 
 今回はこの方とお別れ

 辻本夏帆さんで~す。








↑ ここの動きがツボです ↓





















 おい口説いてんじゃねえぞ、コラ




















 毛利小五郎拳を痛めるところ~





















 まだ見とる























 今回ちょこちょこした動きをよく描くんですよ。様子を伺う、雰囲気を読む、戸惑うシーンが細かく。口調も常に丁寧ですしね。役柄上気を使ったのでしょうな。力を入れましたな。に、25・・・だと・・・・

 おじ様好きそ~。逆に母性本能発揮したいタイプかも~。実は仕事の反動でワイルドだったり~??

 今のところ劇場版ベスト1です。

 ではでは・・・

2016年2月17日水曜日

ゾンビーバー(2014)

ゾンビーバー[DVD]


~ZOMBEAVERS~

〇はじめに
 笑って観てやりましょうよ。とりあえずビーバーの動きが堪らない。 


〇こんな話
 ゾンビーバーとの戯れ。

〇遊び心
 最後ゾンビ蜂へとつながるようだが、そういえばゾンビ熊もいたよなと。

 [ ZOMBEAVERS ]

これを並べ替えると

 [ ZOMBEE(S) ]

 [ ZOMBEAR(S) ]

ってな単語が作れたりするんですよね。ま~ふざけた作品でしたよ。でも作ってる側は相当楽しかったんじゃないでしょうか。言葉遊び的な遊び心も満載だったわけですし。


 犬ちゃんかわいかったな。



 NGシーンでビーバーとの戯れが見られます。


 
 手がかわいいって言ってた。





〇最後に
 どうせ害獣だと言って鹿を轢き殺し、元々嫌いだったと言ってゾンビーバー女子を轢き殺し、やっとこさ生き残った女性が同じ境遇に・・・ 何かあるのだろう・・・ 敢えて轢き殺しているのと、轢き殺されそうで終わるところに違いを見出すべきなのか。同じく轢いたらどんな対応をとるのかと。深く考える必要も無いか。この馬鹿馬鹿しさをいつまでも笑えるようでありたい。

 ではでは・・・ 

2016年2月16日火曜日

HELIX/ヘリックス 黒い遺伝子 シーズン1

ヘリックス[DVD-BOX]


~ウィルス~

〇はじめに
 最近はウィルス系(パンデミッ系?)が流行ってるのか・・・



〇想起する作品 
 「遊星からの物体X」(1982)
 「ディープ・ブルー」(1999)
 「エボリューション」(2001)
 「28日後」(2002)
 「ランド・オブ・ザ・デッド」(2005)
 「地球が凍りつく日」(2006)
 「インベージョン」(2007)
 「アンドロメダ・ストレイン」(2008)
 「スプライス」(2008)
 「コンテイジョン」(2011)
 「ワールド・ウォーZ」(2013)
 

 
〇こんな話
 感染を最小限に食い止めねば。感染源、感染率、感染検査、ワクチンに奔走する者たちの戦い。

 いったい何の研究が為されていたのか。何が計画されているのか。


〇ウィルス
 教訓は生き、病原菌もまた生きている。

 全てのウィルスに対しての特効薬ソドラ。ウィルスを排除できるのだとか。しかし致死率75%以上。弟に試してみよう・・・ この主人公の弟の存在がウィルスに対する実験やら検証やらで指標となっている。そして抗体を持つ者の存在。ウィルスとは別に腫瘍があり、命の危険がある者も。

 ウィルスとの共生を説いている本を最近読んだ。生物の進化に欠かせなかったのだとか。それを徹底的に排除するやり方は成功をおさめないであろうことをこの作品は伝えたいのか。

 それとも人間を根底から変える遺伝子操作。この禁忌に対する何かしらの警鐘か。


 ウィルスが運搬機構(メカニズム)。治療薬を運ぶウィルスを開発していたと。ウィルス=悪、治療薬=善、ってな思い込みがある。この矛盾的な思考が革命を起こしてきたのは事実だろう。

 例えば・・・・ 

 出てこないわ。


 まぁしかし人間は知らず知らずの内に物事を勝手にそれぞれの分野に割り振っている。


 ウィルスと治療薬をセットでの開発。ここから見えてくるものは・・・ 

 コンピュータウィルスとそれを処理するシステムを作っている会社だかが同じだったってな話があったな。疑惑があったんだったか。あれ? フィクションだったっけかな。

 製薬会社が万能薬を開発しないのは儲からないからだみたいな偏見や皮肉も叫ばれてるしな。ある限定的な効果・効能こそがプレミア化をもたらすと。それが人間の命ですら行われると。楽しいなぁ~。


・疑念
 永遠の命を手に入れた親子。父と娘、母と息子。

 子どものころに誘拐された弟(息子)。その姉と双子の兄弟。

 主人公も兄弟だった。弟の感染を治そうと躍起になる。兄の選択権で彼を実験台に。元妻に、浮気相手に、新たに芽生える恋だったり・・・

 血の繋がり、信頼、忠誠、裏切り・・・

 生と死、さらに性もあるのか・・・

 これは・・・??

 ウィルスと関連させて考えるのか・・・

 ウィルスが人を殺すのか、人が人を殺すのか、先ほどのウィルスとの共生も視野に入れるのか・・・ 人間には敵対するウィルスも他の種では共生関係を保っているものもあるそうな。感染経路が直接人から人へとしていたのも理由があったのか。なぜウィルスは人間の脅威となり得るのか?



〇研究者
 成果が求められる。研究の進行具合、進歩状況が判断材料となる。雇われの身はいつでもどこでも窮屈だろう。

 結果を出せと急かされる。実際問題その焦りからデータを改ざんする者は多くいる。この作品は倫理に反した実験をすることで、研究の成果を出そうとしていた。法が及ばぬ大地での実験もそのためのようだ。何が起こるかもわからず闇雲に奔走した結果が悲劇だった。正確には最終的に辿りついた結果が悲劇だった。いや、悲劇が起こったことで明かされたそれまでの真実があっただけか。

 実験の成果に追われる。感染者たちに追われる。親会社に追われる、急かされる。この辺も掛かってたんか。そして目に見えないウィルスを追いかけてもいるわけで。



〇メモ
 猿は人畜共通感染の媒介生物。
 →インフルエンザとか問題になりましたな。

 基地に背を向けていた猿。恐怖の顔を浮かべていた。何から逃げていたのか?
 →これ何だったん? 見落としたか・・・

 ウィルスは有機体ではない。エネルギー代謝も酸素代謝もない。


 
〇最後に
 シーズン2へ・・・

 ではでは・・・

悪女 AKUJO(2017)

~アクションは爽快~ 〇はじめに  韓国ではこの方はイケメンの部類なの? 〇想起する作品  「ニキータ」  「アンダーワールド」(2003)  「KITE」(2014)  「ハードコア」(2016)  「レッド・スパロー」(2018)...