2017年1月21日土曜日

ドロップ・ゾーン(1994)

ドロップ・ゾーン


~認められることの快感~


〇はじめに
 わたくしこの作品大好きなんですよね。



〇想起する作品
 「ハートブルー」(1991)
 「ターミナル・ベロシティ」(1994)


〇こんな話
 高所恐怖症の刑事がスカイダイビングにハマる。


〇認められる
 とある分野のプロフェッショナルが別の分野で翻弄されながらも活躍する様が何とも興奮する。始めは当たりが強く衝突は避けられないものの、要所要所あるイベントで馴染んでいく、認められていく過程が何とも心躍る。



 そしてただ衝突から始まるのでなく、同じ空の人間(同業者)以外とは口を利かない人物を描いたのがまたうまいところで。新参者は相手にされない。



 刑事とスカイダイバーという隔たり。組織に属し規則を準ずる人間と、フリーランスで常識を破ってなんぼの世界の住人という、一見正反対のタイプの人間。それが意気投合していくのである。それは異なる分野でも通ずる部分があるからで。


 好きの反対は無関心と言われるように、まず相手にされなければ意味が無い。ならばとまずは嫌いからでもいいから認識されることから始めるという堕とし神の言葉があるが、無関心から好意を抱かれるまでの過程は物凄くタフな問題で。この辛さを、難しさを知っているからこそ、相通ずるモノを見出していくプロセスが、の認められていく過程が、グッっと来るんだよね。




〇最後に
 最近こういう快感を得られる作品に出会えていないんだよな。


 ではでは・・・




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