2015年10月7日水曜日

ラン・オールナイト(2015)

ラン・オールナイト[DVD]  

字幕翻訳:松岡葉子
~親子~

〇はじめに 
 リーアム・ニーソンは本当にかっこいいと思う。子を愛する父親というイメージを作り上げた今だからこそ、親子という関係をより強く感じさせるこの作品なのか。しかしそろそろ何かしら別の味が欲しいところ。今回は父親でありながら、息子でもあるってところで一味違ったりするのだが。しかし結局パターンが一緒に感じてしまったりするわけで・・・。

〇こんな話 
 親子で逃げます。

〇サスペンス要素 
 刑事とのコンタクトがはやすぎやしないかい。そういや名刺もらってたよな~という記憶が薄れる前に電話掛け始めちゃってもう。汚職警官との対比で、彼に推理させることで、その刑事の有能感と、主人公に残る唯一の希望や正義といった要素を強調すれば良いのにとも思ってしまう。まぁその要素はそこまで重要じゃないから別に構わんのだけども。ありきたりと感じてしまうかもしれんしな。 

〇索敵 
 個人的に追跡映画で1つ好きなのが「エネミー・オブ・アメリカ」であるわけだが、あの作品のような衛星を駆使したハイテク技術による追跡ではなく、この作品はひたすらに人海戦術を展開する。それが何とも恐ろしく感じるものの、何と捜査網が杜撰なことかとあきれ果てることもしばしば。関係者を徹底的に調査しているならば、網を張っとかにゃという場所が全くのノーマーク。まぁそれには意味があるわけなのだが、なんともな~


〇親子 
 ショーンがダニーについて 「息子はいつからこうなった?」 という台詞を吐くわけだが、この作品はひたすらに親と子の関係性を強調してくる。それがテーマであるわけで。ぶっとんじまった息子も、以前は純粋無垢なかわいい子供だったというような幼き時代の写真が映し出される。ギクシャクした問題を抱えながらも一緒に仕事をしているマグワイア親子と反対に、コンロン親子は仲睦まじい父親と息子の写真を最初に映し出し、現在は疎遠状態であることを演出する。この両者がある事件からいがみ合っていくわけで。

 ジミーの息子マイクは結婚しており、二人の娘と妻のお腹にはもう一つの命が宿っている。息子であり父親であると。かく言うジミーも父親であり、祖父であり、何より息子なのである。父親に助けを求め、母親の病室に見舞いに行っている。ここは警察マークしとくべきでしょうがあ~ってなところ。  


〇友
 わき腹を撃たれている位置がジミーが左側で、ショーンが右側だったりする。


〇最後に
 いよいよジェイソン・ステイサムと同じ匂いがしてまいりました。そろそろ食傷気味です。

 これ「エスター」撮った監督かよ・・・じゃあ「フライト・ゲーム」もじゃん。これはそんなだったな。

 ではでは・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿

悪女 AKUJO(2017)

~アクションは爽快~ 〇はじめに  韓国ではこの方はイケメンの部類なの? 〇想起する作品  「ニキータ」  「アンダーワールド」(2003)  「KITE」(2014)  「ハードコア」(2016)  「レッド・スパロー」(2018)...