~正義~
〇はじめに
原題「Dying of the light」 消えゆく光?
はじめのニコラス・ケイジ演じるエヴァン・レイクの新人激励演説から、正義ってな言葉が聴こえてきたから[light]が[right]と掛かってるのかと思いきや、そうでもないのかな。いやLとRは正反対な印象を与えてくるか?。とある2人の対立を示唆するか・・・。
[Justice]ではなく[values]って言ってるんだよね。価値観、信条。正義って訳でしっくりくるのだが、後々出てくるアメリカという宗教、イスラム原理主義ってな彼らを突き動かすそれぞれの行動原理と掛かってるのだろうから、単語としてははじめもはじめに出し過ぎかなとも思ってもしまう。「正義=アメリカ」という描き方に慣れてしまっている私のような人間ではつながらないような・・・気がする。
・・・最初[values]も聴こえなかったんですよね。日本語の[バリュー]って発音で聞き慣れちゃってるから。
〇こんな話
前線から退き、デスクワークの毎日を送る主人公。ある日FTDという病に掛かっていることが発覚。記憶喪失や知覚障害、気性が荒くなるのだとか。と同時に過去に自らを監禁・拷問した男が生きているとの情報を得る。探し出そう。
〇敵対
一度は何も無く別れた両者。しかしそうは問屋が卸さない。そこまでに溝が深いということなのか。
敵対する両者が病に侵されていた。病気の症状から、
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・主人公側自らの記憶を頼ることができない場合がある。これが下記の敵側の疑心暗鬼要素、仲間ではなく自らに向くこととなる。しかし信頼できる仲間が存在する。
VS
・相手側
病により自らが動けず、仲間を頼りとする。これは上と同じ。しかし仲間の誰かが裏切っているのではないかという疑心暗鬼にも苦しむこととなる。
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ってな対立が出来上がっている。何かを示唆したかったのかは不明。単に両極端な存在ということだったのか。埋まらない溝を見せたのか。
ラストは仇討ちからの事故死。いや、自ら死を呼びこんでいるようにも見られた。それぞれに持つ[values]を振りかざし、自らには何が還ってくるのか。この戦いはどこへ向かおうとしているのか。残された者は1つの戦いを終え、何を思うのか。
〇忘却
憎むべき、復讐すべき相手を忘れる。これが復讐の連鎖を断ち切る1つの方法であろう。主人公はそれに加え、いずれそもそも自分が誰だったのかということも忘れることになった・・・はず。これをどう捉えるべきなのか。
誰もが死んだと思い込んでいた人物。個人の因縁など組織にとっては何ら意味は持たなくなる。次へと進むのだ。そのチャンスは与えられていた。組織から、そして病魔からだ。しかし執拗にこだわった。その結果もたらされたものは・・・。
〇最後に
あれ?ニコラス・ケイジのアクションってこんなに格好悪かったっけ? いや敢えてそういう風に観せてたのかな~、役柄的に・・・。彼が出てるとなんだかんだ手にとってしまう自分がいる。ここでもどんどん紹介できれば良いかな、いずれ。
ではでは・・・
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