2017年2月17日金曜日

クライモリ 禁猟区(2009)

クライモリ 禁猟区


~統合失調症~


〇はじめに
 「クライモリ」シリーズではない。原題「SPLINTERED」

〇想起する作品
 「ザ・ウォード/監禁病棟」(2010)

〇こんな話
 森で何かあるみたい。



〇統合失調症
 狼男ネタがアレなんでしょ・・・



 主人公が幼少期に悪夢に悩まされていたとかで父親?が寄り添う場面が映し出されるが、ここは悪夢を起点に観るのではなく、父親が悪夢の原因なのではなかろうかという観せ方をしている。



 つまりは多重人格障害、解離性同一障害・・・、といったものが彼女にあるのではないかと想起できるように。この作品の場合は統合失調症(精神分裂症)の方がしっくり来るのかな。



 会話や行動の中にそれを示唆するものは多々あり「SPLINTERED」というところに繋げようとしているのだろう。監禁というところは明らかに被害者目線に映ることからこれが1番わかりやすくあるのかな。その被害者目線に対してお前を守ろうとしているのだと処女マリアを関連付けて強調している。狼男ネタを交えてきたわけだ。

 ただわからないのが、狼男と処女との関連性である。何かありましたっけ? 吸血鬼が処女厨である話は有名だが、狼男と処女とは何かあったんだったか・・・ 単に彼女が処女だとうのというところを強調したかっただけなのか??

 処女マリアがどういった象徴だったのかというのが2人の男で対称的だったとのお話があるからそちらを注視した方がいいのかな。迷信や逸話的な背景を考えるよりも。


 あとはビデオカメラだったり伝説の動物がどうのってのが何かしらのアイテムやキーとして機能しているのかもしれないがよくわからない。



〇最後に
 問題は彼女以外の目線が詳細に展開されているところにあるんじゃないかな。逆に主人公の描写はトラウマの所為もあり断片的だったりする。当初のエンディングがわからないが、DVDに収録されていた別エンディングを観るといやそれはいったいどこからなのでしょうねと想わざるをえない。主人公のトラウマと狼男ネタを被せたアイデアは評価するが、物語の意味は全く伝わってこない。


 ではでは・・・



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