~テレビは悪影響~
〇はじめに
ずううううううううううううううううううううっと敬遠していた作品だったがやっと覚悟を決めて観ることができた。ブラウン管テレビって何? ビデオって何?ってな話になると辛いよね。その時代ならではの怖さを楽しむ作品か。いやホラーってジャンルが時代を踏襲するのか。その時代というものを象徴するのか。
テレビのノイズや家に独りでいるときの電話の恐怖を想い出したよ・・・
〇想起する作品
「ワン・ミス・コール」(2008)
「携帯彼氏」(2009)
「劇場版 零~ゼロ~」(2014)
「イットフォローズ」(2014)
〇こんな話
なんかとあるビデオ見ると7日後に死ぬらしいよ。
〇テレビデオ
観てみたら何てことはなかった。既視感満載。邦画洋画における「ザ・リング」の前後の年代の作品を比較できるほどの知識量は無いが、おそらくはこれがベースにあるんだろうなと関心してしまった。呪いの伝染系の作品の時代を築いたんだなと。まぁでもオリジナルは観る気起きないですね。邦画ホラーはガチだからな。
テレビから発せられる電波の話から始まるのだが、テレビにまつわる都市伝説というか与太話なんてのは腐るほどあって。そういったものがベースのホラーですよね。「ゼイリブ」とかおもしろいんですけど・・・。
昔の人はテレビの中に人が入っていると思って裏を覗いたとかって話があってね、こっからの着想もあるんだろうなと。今に通ずる話題を上げるならサッカーをテレビで観戦した際にボールを追っかけて猫がテレビの裏へと入り込むとかですかね。あれ動物の特集番組だけの世界だと思っていたけど本当にやるんですよね。おかげで何が起きてるのかがわからないことがしばしば。・・・逸れた。
今じゃ薄さがモノを言う時代だけど、ブラウン管テレビだと何か夢が詰まってそうでね。昔というか子どもの頃は不思議に思ったりしましたよね(覚えてないけど)。さらにビデオなんて出てきた日にゃ映像が音と共に録画できるとか革命だったでしょうね。そんな不可思議な現象に晒されてきた時代故の、技術とその技術の理解の隙間を縫ってくる恐怖。
物事には必ず理由があるとする見方があるが、その理由や原因なんてのは見えないことの方が多いわけで。究極は信仰と理解との差ってことになってくるわけだけど、このギャップはいつの時代も埋まることを知らないわけで。ホラー映画ってのはそのギャップを時代ごとに突き詰めて恐怖を煽ることに主眼をおいていて。この作品はその時代というものを象徴するイチ作品として秀でていると言っていいのではなかろうか。
〇呪い
7日間「も」生きたのか
7日間「しか」生きられないのか
いきなり井戸の底に突き落とされたサマラの苦しみと、軽い気持ちでビデオを見た事での呪いによるいきなりの余命宣告との狭間に何を見るのか・・・?
元々お客さんが置いてったビデオってな話なんだけどこれが解決の糸口になっているってことで良かったのかな。そしてサマラに対する島民(村人?)の関心。呪われるとわかってて、呪われる危険性があると知っててわざわざ関わろうとするか。これが何気なく軽い気持ちでビデオを観てしまうってところとの対比なのだろう。
終盤サマラを案じ母親を非難するレイチェルだが、結局これってのは第三者的価値観というか。ビデオの呪いの信用に関してまずレイチェルで、そしてレイチェルからノアへってな件でやってることと同じなのよね。いざ当事者になってみると・・・ってな話で。それが呪いお裾分け精神へと誘う。
なぜかビデオをコピー(ダビング)することで呪いを免れることができるってな解決策を見出すわけだが、ここに明確な理由は見出せてはいないんだよね。
――――――
サマラ自身は止められないと言っているが・・・
おそらくはサマラの目的である呪いの拡散と呪いのビデオの量産(コピー)とってな話で利害が一致したって話なのだろうけど。
――――――
それなのにそれに縋りつく、縋りつくしかない。なぜなら息子を守るために。我が子を守るためになら他者を犠牲にすることができる、覚悟がある。人の強さ(弱さ)と残酷さを観るわけだよね。人の業って言うの?ようわからんけど。これが怖さなんだよね。
呪いは根絶できないけど、自らにかけられた呪いは誰かに移すことで解消できる。そうなったらどうするかだよね。自分で呪いを終わらせる覚悟があるか。しかも事前に誰かが死んだことでも終わらない、自ら解決を試みたが終わらない。じゃあ自分が死んでもこの呪いは終わらないってなればね。自分の死に意味が無いとなれば・・・まぁ・・・ねぇ(´・ω・`)
で、わからないのがコピーしたことで呪いが免除されるのか、コピーを誰かが観たことで呪いが免除されるかよね。レイチェルの免除はオリジナルを観てそれをコピーした段階で起きたのか、息子がビデオのコピー観た段階で起きたのかがはっきりとしない。判断材料としては、オリジナルを見た者は全て死んでいることと、元夫(父親)が両方観たけどさようならしたことか。
呪いの移行がどこで起きているのかに謎を残しているのは続編への布石と、終わらない呪いの演出なのかな。
「イットフォローズ」だと移した人間の寿命分免除だったけど、これはどうなるのか。続編が楽しみだ。
〇最後に
私の命もあと一週間か・・・ 続編を観ることで延命できるかな・・・
いやそもそもなんで敬遠してた作品を観る覚悟がついたかと言えば「ザ・リング2」にエミリー・ヴァンキャンプが出てることを知ったからでね。はやく彼女に会いに行かねば。一週間後に生きてたら載せますかね。
ではでは・・・
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