~笑かしてくれるわ!~
〇はじめに
合衆国大統領自らがテロリストをばったばったとなぎ倒していく系の映画を(例えば「エアフォース・ワン」とか)観てからね、鑑賞するとひたすらに楽しめるのでは・・・
〇想起する作品
「ジャッカル」(1997)
最初の試し撃ちのところですかね。
〇こんな話
ある日森の中大統領に出会った。大統領の言うことにゃ助けてくれとさ。俺には大事な狩りがあるんだ。その話には乗れね~な~と少年。はてさて・・・
〇皮肉
ところどころ皮肉ってるのが笑えてくるんですよ。普通は大統領主体で進む物語のところ、少年が引っ張っていくというカタチ。是非ね、次はハリソン・フォードで。
支持率低下が最初に嘆かれているところに、フィンランド人の子どもがいきなり「お前は誰だ!?」と。その前の未知との遭遇感も拍車をかける。異なる文明の存在だと。そしてとあるところまで大統領より自らの狩りの方が、優先順位が上になっているという。 「森は与えてくれる」だっけか。ここめちゃくちゃ興奮したね。
さらには大統領の権限といったところもだ。とある案を大統領に提案し、それを大統領がひたすらに「反対だ!」と言うのだが、一切受け入れられない。拒否権pgr
で、最後黒幕がどうのこうのというところ。これはおそらく最初にも最後にも映し出されるハンターたちの写真と掛かっていたと勘繰ってみる。写真は何を写しだすものなのか。儀式の茶番劇(父親からの誕生日プレゼント)がとある疑問を呼び起こす。 大統領の秘密、おしっこのシミ演説事件もそれだ。ざっくり言ってしまえば、バレなけりゃいい。どんな過程を辿ろうとも辿りつく結果は1つである。その結果こそが真偽はともかく評価されるに値するものであると。
これらを踏まえてね(いや逆かな。以下の事を踏まえて、前述の黒幕と写真の件を意識するのかな)。大統領と少年ハンターを照らし合わせていくのがまたおもしろいね。銃と弓、無線と糸電話。この力の差がありながらの逃避行と補正。燃料コックをまわすことと、銃のボルト?を引くこと。少年にとっての鹿の死体と大統領にとってのSSの死体の意味するところ。このマッチング感が格別だね。
そういえば狩りと言いながら、動物が一切出てこなかったと記憶している。それは狩るもの、狩られるものを曖昧にするためか。そもそも何を狩ろうとしているのか、何に狩られようとしているのかと。
〇最後に
笑い飛ばす映画なんでね、真面目に突っ込まれてもね・・・。王道ありきの邪道と言いますか。そのギャップが見えることで思考を張り巡らせる、いや一周回ってワロてしまう。まぁ要は楽しんだもん勝ちです。ではでは。
0 件のコメント:
コメントを投稿