2017年12月26日火曜日

都市伝説:長身の怪人(2015)

都市伝説:長身の怪人


~隙間を縫う~


〇はじめに
 ニコ生で夏になるとホラー特集あるじゃないですか。あの感じです。流れるコメント見ながら、自らもコメントしながら観ると楽しめるんじゃないかな。あんま見ないか・・・





〇想起する作品
 「リング」

 「スピーク」(2010)
 「グレイヴ・エンカウンターズ」(2011)
 「ドリームホーム 99%を操る男たち」(2014)
 「ハングマン」(2015)



〇こんな話
 あなたの親愛なる隣人、スレンダーマン!!


 


〇隙間
 肉眼では捉えられずカメラを通す事で見ることができるスレンダーマン。カメラを手放せない動機付けは良いし、劇中の人物たちは肉眼とカメラの使い分け、我々鑑賞者は常にカメラを通しているという前提により、不気味さをうまく演出できていたと思う。



 我々はカメラによって捉えられた彼らを観察しているわけだが、時折その中にまた彼らを映し出すカメラの映像が挿まれる場面がある。その映像はというと本来の彼らよりも少し遅れて映し出されている。

 スレンダーマンの出現と、カメラを通してスレンダーマンを認識する彼らとの間に時間的な誤差(気付いた時には時すでに遅し…といったような要素)が存在することを示しているわけであるが、この構図はというと単に彼らとスレンダーマンとの間だけに作用しているわけではないのがおもしろいところ・・・多分。

 我々が観ている映像もまたカメラを通したものであり、つまり我々が観ている彼らよりも実際の彼らは早く動き出しているということである。我々が捉えている彼らの動きは本来の彼らよりも少し遅れているということである。

 【スレンダーマン ⇦ 登場人物 】⇦ 鑑賞者

 【スレンダーマン】⇦ 登場人物(鑑賞者)

 彼らを映し出すカメラと、彼らがスレンダーマンを映し出すカメラの使い分けにより、時間的な誤差を明確にしその隙間に確実にスレンダーマンが存在するという危機感を煽る傍ら、

 【スレンダーマン ⇦ 登場人物 】⇦ 鑑賞者 ⇦ カメラの中の映像

 といった演出を用いることで、我々鑑賞者と劇中との時間的な境界をも曖昧にすることで、スレンダーマンが入り込む余地を作り出している。この不気味さが絶妙。


 ただおもしろいかって聞かれたら別段おもしろくはないんだよね・・・







〇余談

 どこかで観たことあるな~と思ってたけど・・・



 「CHUCK」のビッグ・マイクさんか。バイモア行かなきゃ。
 




〇最後に
 意外や意外スレンダーマンって映画のネタになってなかったんだね。これが初? そうでもないのかな?? まぁいいや。


 ではでは・・・

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