2016年10月29日土曜日

インサイダーズ/内部者たち(2015)

インサイダーズ/内部者たち


~派閥~


〇はじめに
 人は生きる上で必ず偏見を持っている。これを権力者の思惑の交錯・読み合い、検察・マスコミや国民の事実・情報の捉え方繋ぎ方、それぞれの人物の本音(裏)と建て前()を上下関係も交え見せることでうまく描き出した。音声(盗聴)だけの信憑性と、映像(盗撮)で証拠を決定づけたラストも、そのキーとなった拷問による証拠能力の扱い方の違いもうまかった。



〇想起する作品
 「イレイザー」(1996)



こんな話
 どっちかというとコーラの方が好きですね。カルピス原液と混ぜるとめちゃくちゃうまいんですよね、カルピスコーラ。


 うん、サイダーとちゃうよ??




〇派閥
 犬派ですか? 猫派ですか?

 そば派ですか? うどん派ですか?

 牛丼は、吉野家ですか、すき家ですか、松屋ですか、

 回転寿司は、かっぱ寿司ですか、くら寿司、スシローですか、

 ピザは、ドミノですか、ピザハットですか、ピザーラですか、

・・・結局食べ物になるというね。


 世の中には様々な派閥が存在する。右か左かなんてのはよく耳にするだろう。必ず人はどちら側かに存在する。正確にはどちら側かに存在することを強いられる。伸し上がるには実力よりもコネや根回しが重要となる。信用や信頼も言葉ではなくその人間のバックグラウンドがモノを言う。

 こういった偏り・偏見を基に物事にアプローチしている。アプローチせざるをえない。これは第三者として客観的にアプローチしているはずの存在も免れない。検察という立場からそれぞれに偏っている連中を同じ土俵まで引きずり下ろそうとする揺れ幅が巧みだ。しかし一歩及ばない。

 ならば・・・と。究極に寄っちまおうと。究極に偏っちまおうと。それで事実を、真実を曝け出してやるよと。それぞれ別の方向を向いているモノを同時に手繰り寄せるのには力がいる。ではその中のある一方に究極に偏ったところから引っ張ればどうか。この逆転劇はすばらしかった。




〇最後に
 甘い蜜をちゅーちゅー吸いたい。しかしそこに至るまでには周りを気にしない揺らがぬ精神と根拠のないどこからともなく湧いてくる意味のわからない自信が必要なんだよね。ひたすらなるエゴ。欲しいな~・・・


 ではでは・・・



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