2016年10月30日日曜日

技術者たち(2014)

技術者たち

~雑~


〇はじめに
 この手の作品がウけるのは、普段はちゃらちゃらしてるのにいざというときは用意周到で咄嗟の機転も見せるという安心感を定着させた上で、それにも関わらずにピンチに見舞われてからの、どうしよどうしよでどうすんのよ~・・・実は計算通りでした~ピ~ス、というのが最後うぉおおおおおおおおお~8888となるからであって・・・

 上記の表現が意味不明だった方は「ルパン三世」や「シティハンター」を思い浮かべていただければと思う。これらを見慣れている人間にはちと厳しい作品。ということが言いたい。



〇想起する作品
 「at Home」(2014)
  ・・・本物偽物に関して。
 「フォーカス」(2015)
  ・・・伏線やミスリード(と呼ぶべきか判断に苦しむところ)が浮いているところ。



〇こんな話
 技術者たちてワラワラ腹筋崩壊



〇とりあえず雑
 言えることはとりあえずわかってない。緩急として括ってしまえばそれまでなのだが、キャラを見せる上での締めるところと緩めるところが全く以て雑。キャラではなく役者を立てた結果なのかもしれない。見せたいところと見せるべきところが噛み合わっていない典型的な作品。


 最初の犯行にて主人公の技術や度胸に運といった実力(総合力)を見せるのはまぁこの手のシリーズなら常套句なわけだが、この観せ方としてカモフラージュしているものがあるのかと思いきや作り手には決してその意図が無い描写が多く、変に肩を張って観ると肩透かしを喰らう。



 最初の金庫破りの場面。冷静さを保っていられる前提で私だったら逃げることが多少なりとも遅れても、逃げるという確実性を上げるために少しでも多くの時間稼ぎを考える。しかし彼は金庫を開け放って出ていく。金庫が閉まっていれば何が狙いか把握するのに時間が掛かり逃げる猶予を作れたのではなかろうか。その前に扉の前に障害物を置いといたって良い。見つかってからも身に着けていたライトは付けたままで、わざわざ見つかる始末。そして肝心なところで警備員は気付かない始末。これでは逃げおおせたところで後々に陥るだろうピンチな場面で見せるべき彼の咄嗟の機転は見えない。後々の用意周到な描写や観察眼、気付きといったものが全く活きてこない。この犯行で彼の能力は何ら示せていないのである。もしどこか物足りなさを感じている人がいるなら、これがイマイチピンと来ない理由だ。


 故に、とは綺麗に繋がらないが、おかげでこの作品の見どころであろう騙し騙され、伏線どうのというのが宙に浮いてしまうのである。


 これを百歩譲って受け入れたとして・・・



 偽札の件はもっと鑑定家のところで「本物」と「偽物」というものに関してイメージを植え付けさせておくべきだった。

 本物とは何なのか? カタチだけ取り繕えばいいのか? 欠落や付加されたモノがあるとどうなるのか? そして誰がそれを判断するのか。そして偽物とは本物ありきで且つ本物を知り尽くしていてこそである・・・等々。まぁ描写としてはあるんですけどね。

 そうすれば貨幣がその物的価値ではなく信用で成り立っているというところに頭が行き、社長らの節穴ボンクラ具合と、一番肝心でかっこいい演出でドヤ顔してるであろう何があろうと俺を信じろというところがひたすらに活きてくる。

 しかしそんなことは二の次三の次、いや理解していたのかさえ怪しい作り。さすがに浮きすぎている。悪いがこれは伏線とは呼ばない。ただの辻褄合わせだ。いやそれが伏線やんと。うんなんだろうね、しゃれっ気が足りないのよ。魚介系豚骨ラーメンが食べたいのに二郎二郎二郎。今食べたいのそっちやないって感じかな。で、二郎が食べたいときにははいソーメン。ちゃうねん!! 複雑にしてみました。

 要は私との感覚・センス・タイミングが合っていないってことで片づけてもいいのだが・・・

 仮に主人公が撃たれてんだとしてに飛び込んだことがこれを狙っていたのなら私は手の平をくるくる返す。死海は浮くんですよ~・・・ つまらなかったですねはい。


 逸れたが、その辺りうまかったのが「at Home」という竹ノ内豊主演の作品。お勧めはしないが気になる方は是非観ていただければと思う。












〇最後に
 繰り返しになるが「ルパン三世」や「シティハンター」といったおちゃらけからの切れ味に慣れ親しんだ人には少々辛い。脚本が売りの監督なようだが私は首を傾げてしまう。



 おまけ載せとくかな

 
 不機嫌な感じがツボ

 見~え~・・・
















 ないorz



 ではでは・・・



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