2016年10月9日日曜日

バイオハザードⅢ(2007)

バイオハザードⅢ


~ゾンビ無双~

〇はじめに
 これを予告編で観たときは期待してましたけどね・・・



















〇想起する作品
 「ハンニバル」(2001)
 「トライアングル」(2009)

〇こんな話
 ゾンビ無双開幕。



〇VSウィルス
 ゾンビ(アンデッド)を飼い慣らし(調教し)、労働力として活用しようとする計画が進行。
―――――
 前作のネメシス計画は兵器利用が目的だったんだよね確か。変異の有無にてどちらが優れているのかとアリスとマットは戦わされたわけで。優劣をつけた。アリスが生き残った。
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 このシリーズのT‐ウィルスと人類との戦争の選択肢として、共存が前作にて示されたわけだが、それは「人類>T‐ウィルス」という構図を意味する。T‐ウィルスを人類(人体)のコントロール下に置くということである。これがそのまま調教という手段として描かれている。言わば奴隷化である。

 そしてもう一つ監視衛星の存在。アリスがどこにいるのかを常に把握しておくこと。これはそのままアンダーコントロールの示唆である。

 アンデッドをコントロールできるのか否かはアリスの血液に懸かっているようで。調教するにもまずはその調教を理解するほどの理解力を取り戻させなくてはいけない。アリスの持つT‐ウィルスの抗体が必要不可欠なようだ。クローンでは成果が出ず、オリジナルを所望すると。私はクローンでも別に・・・





 コントロールできなければT‐ウィルスに対して抗うということが重要とされるわけで。これの決定的な対立が変異した博士とアリスの激闘である。設定を抜きに博士の変異をグロテスクにし異物感を強めているのはそのためである。排除対象であると。この辺りは「LUCY/ルーシー」を関連させてみても良いかもしれない。人類は進化をどのように辿ってきたのか。これも諸説ありましてね。群淘汰ってのが必ずしも正しくないわけなのだが・・・。ん~、歴史的に今も続く差別(意識)を辿ってみてもいいかもしれない。






〇世界観
 人間が人間を襲う娯楽を見せつけてからの、嗜好品であるタバコの圧倒的な不足。これが荒廃した世界の導入としてうまく機能しているのかどうなのか・・・


 前作までの感染の有無における緊張感。今作からは人口比が「人間>ゾンビ」から「ゾンビ>人間(生存者)」という構図になったことから趣向が変わり、生存者同士の助け合いを強調することで補われている。


 5年間人間のいなかった世界。ラスベガスは元の砂漠(姿)に戻ったと。我々人類が開拓してきた勝手に当たり前としていた世界と、人類が関与しないことでの自然の摂理によって作られた世界の形相は全く異なるということで。これがウィルスVS人間の対立構造の1つの見解と言いましょうかね。人類は自然の中なのか外なのか。どこに位置付けるべきなのか。荒廃したというのは人類視点でしかないわけで。ここは踏まえなければならないところか。


〇最後に
 超能力(念力?テレキネシス?サイコキネシス?)というチート能力を以降のシリーズでどうしていくのか??

 4作目へ~



 ではでは・・・


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