2016年3月9日水曜日

X‐ミッション(2015)

字幕翻訳:佐藤真紀


~ライン~


〇はじめに
 ま~CGはガンガン使ってるわな・・・・


〇想起する作品
 「クリフハンガー」(1993)
 「ドロップ・ゾーン」(1994)
 「バーティカル・リミット」(2000)
 「EX エックス」(2002)
 「ザ・イースト」(2013)



〇こんな話
 橋本環奈の100分の1。


〇ライン
 とりあえず謳い文句が「ノーCG」なのだろ。これの特別感が別段感じられないのが残念で仕方が無かった。


 実写へのこだわりを見せる人なんていくらでもいたでしょうよ。

有名どころは・・・
 ジャッキー・チェンは自らアクションシーン全て撮るでしょうよ。SF界?であればクリストファー・ノーランですか・・・。アクションの派手さで言ったらシュワちゃんだろうし。最近はマッドマックスがひたすらに車をぶっ壊したし、トム・クルーズが飛行機にしがみついたでしょうよ。


 エクストリームスポーツをひたすらに実写に拘ったのは評価すべきなのだろう。しかしこの手の作品はすでにひたすらに展開されているのではないのか? それらを踏まえて何かしら違いを創り出すべきだっただろう、捻り出すべきだっただろう。


 自然と同化するとかなんとか8つの修練。それを終えてからの自然への返礼。対自然から対人間にシフトする。犯罪行為へと奔る。

 問題はこれよね。彼らは自らを自然と人間との間のどこに位置づけているのかがひたすらに意味不能。結局自己正当化したいだけの都合の良い連中でしかないわけでね。お前らは決して被害者じゃないからな? 加害者だからな。自覚しろよ。


 エンディングにてラインを意識したのだろうか。ならばここをもっとそのアクションシーンで強調すべきだったのではなかろうか。つなげるべきだったのではないのか。最初の尾根を走るバイクのところはわかりやすかったか。でも雪山のところは俺のラインだったとか言いながらバラバラだったでしょ。その後フォロー入るけど。

 責任は自分がどうのこうのと、誰にも左右されるなと、まぁ~なんやかんや言っておりましたが・・・ お前のその言葉と行動のギャップは何なのかと。

 自然へのリスペクトと言いながら、バイクを乗り回す。山(鉱山?)を爆破する。車を大破させる。これは自然に影響ないですか?

 反捕鯨が少し取り上げられており、その際船は沈まなかったんですか? 鉄くずを海に沈め自然に何も影響がありませんかそうですか。

 どんだけお前らの行動は例外的に扱われるねん。あんたらが狙ってる命は、人間の命は自然の一部であるという意識は持てないのですか。




 心の命じるままに・・・ そもそもその心は、思想はどうやって築かれたのかと。終始主義主張がはちゃめちゃ。いや彼らの言いたいことがわからないわけではない。自然破壊をしているのは人間であると。誰の許しを得てここまでに地球を好き勝手しているのかと。

 でもね、それって彼らの位置づけをはっきりさせてこそでしょうよ。こういう見方もあるでしょという価値観を浸透させてこそでしょうよ。そこで彼らのような存在に流されていた我々に対して、ふと立ち止まって考えさせる、改めさせる間を与えてくれる。初っ端から彼らを否定させる気にさせちゃダメなのよ・・・。

 このあたりは「ザ・イースト」を観ていただければと。


 総じて、彼らの主義主張を台詞や言葉においてではなく、ウリにしている実写映像にて繋げられなかったものか・・・



〇最後に
 これは実写映像はい撮りました。すごいでしょ? 映画のカタチにしよっと。で終わってる。映画自体のラインが定まってない。10年後に期待する。

 ではでは・・・


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