~ふたり~
〇はじめに
亭主関白からカカア天下となった社会。対照的ながら妻の尻に敷かれるというおちゃめでダメな一面、共通項を持つふたりの男。こいつらの生き様を見せられたからこその説得力が最後にある。女房殺しはゴミクズ(ここの表現は忘れた)であると。
〇想起する作品
「セブン」(1995)
「ラッシュ・アワー」シリーズ
「ショウタイム」(2002)
「マインドハンター」(2004)
〇こんな話
俺たちは、探偵になる!! 妻を説得して。
〇ふたり
過去の経歴、実績による確かな実力を持つ刑事と、有名ブロガーで推理オタクなマン喫の店番が主人公。2人が慣れ合って行く様はとてもおもしろく、最後のデレ具合は絶妙。
ただこの2人の最初の実力提示をもう少しどうにかしてほしかった。過去の経歴を認められての刑事の実力に対して、有名ブロガーではあるものの世間一般ではその実力が知られていない男。この比較をしたいのはわかるのだが、推理力を示す上での演出が何とも中途半端に感じるのは否めない。もう少し光るモノが欲しかった。両者に対してだ。
しかし2人の凸凹感は絶妙で、情報収集能力の違いや判断能力の違いからの推理合戦(とまでは行かないか?)や駆け引きは見もの。集めた証拠を基に経験則とそれから得られた勘を頼りに推理する刑事と、限られた情報からひたすらに妄想力をはたらかせる推理オタク。結局両者を立たせるのもさすがだった。
ミステリー要素としては総じて、ズレ、すれ違い、食い違いってなところがテーマであろうか。そこからの思い込みと。誤解とも。それが全体のテーマでもあったわけだが。大体夫婦間の問題でして。2人の日常パートと、事件(推理)パートがそれぞれに掛かってくるわけでね。
つまり、はじめに書いたことが全てなわけです。
日常からのズレの演出も割とわかりやすく散りばめられており、最後の推理におけるつながりもざっくりとは理解できると思う。
〇最後に
推理ものが好きであればある程度楽しめるのではないでしょうか。
ではでは・・・
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