~一蓮托生~
〇はじめに
2人のはな。なるほどね~。
〇想起する作品
「GAMER」(2009)
「ワールズ・エンド」(2013)
「太陽の坐る場所」(2014)
「神様の言うとおり」
〇こんな話
アイドルお披露目作品の殻を破り切れなかった作品。
〇解釈
撃たれた際に白い液が飛ぶのはアレなんだろう。男から出る・・・、蹂躙されたってな・・・、屈服というか・・・ ヒエラルキー・・・
それと関係して最初に執拗にお嬢様であることを描く意図はまぁ~。結局汚い部分を描きたいのでしょと。エゴエゴエゴと。その辺りはおもしろいが、脱出ゲームとしては特に見られたものは無い。
少女たち全般に言えるが、表情や仕草に終始汚い下衆いものが見える。隠し切れていない。もう少し頑張ってほしかった。隠す気など無かったのかもしれない。主人公のはなちゃんはまぁ良かった。できれば「女王の教室」の志田未来で観たかったが。時折似てるのよね~。
眼帯少女は川栄李奈で・・・
ヒエラルキーの頂点へ・・・
命令する単語が不明確、何とも抽象的な単語なのにも関わらず、皆同じような行動をとる。ここが何とも気になった。
ここでそれぞれの奴隷たちに違いを見せてくれればよりおもしろかった。奴隷の無能さに繋げたかったのだろうか。操られていることにも気付かない云々カンヌン・・・。それともミルグラム実験等において示された無思考に陥った人間の危険性か。
「笑え」と指示されたらどうするだろうか。
おもしろおかしくて「笑う」。誰かを卑下して「嘲笑う」。他には「苦笑い」「微笑む」はどうだろう。様々に解釈できるはずだ。
では、「とべ」と言われたらどうだろうか。
その場のジャンプだけで果たしておさまるだろうか。陸上部だかのエースがセンサーだかを跳び越えようとしたシーンがあったな~。ものすごい勢いで。その「跳ぶ」とは違いがあるのだろうか。それこそ学校の屋上から飛び降りる奴を描いても良かっただろう。「飛ぶ」という。
この辺りをもう少し丁寧に描いてくれると、もう1人のはなが皆を解放したくて指示したことが、集団自殺に繋がったというギャップなりが活きてきたと思うがな。解釈は指示された者だけでなく、指示する方も考慮するべき要素であって・・・ この辺りの解釈論の話で、頂点・上の者が馬鹿だとってな皮肉の方だろうと。問題提起だと気付く人も増えることだろう。残念ながら割と鑑賞者は馬鹿である。
それで最後の一蓮托生ふぇ~いにつながるわけでね。
マカロン早く食べさせてあげて。
ん? マカロンは何かのメタファーなんか?
どうせならね。命令するところでね。エロスを追及してくれても良かったのですよ。脱ぎなさいと。スカートを、制服を引きちぎりなさいと。下着を脱ぎなさいとして、次の面接やアクションにチラリズムをもたらしてくれてもグヘヘ。
そういう幅の利く方たちで作品を作るべきだろう(下心)。
〇最後に
いや~、惜しい作品なんじゃないかな。厨二病全開の作品で行くならもっと振り切って、ぶっ飛んで作ってくれても良かった・・・ 制約があったのだろうけれど。園子温監督の方面には行ってほしくはないが(是非行ってください)。
ではでは・・・
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