~SSGSSVSGF~
〇はじめに
懐かしさには浸れるだろう。キャラそれぞれを掘り下げると言うか、ちょくちょく本音というかストレートにものを言う感じ。そういえばそんな設定や関係性だったなと。そのギャグ要素は鑑賞者のツボを捉えている、さすがだ。鳥山明好きなら評価することだろう。しかし、ドラゴンボール「Z」にこれは求めていない。これじゃない感が観終わってひたすらに私を襲うのである。アニメ版で「Z」になってから為されるようになった、戦闘に伴う人物の比較と言いましょうか、序列化と言いましょうか。その辺が前作同様薄いのである。まぁやりようが無いのかもしれないが。以前なら半分の時間でこの作品よりおもしろい映画を作っていたではないか。あの興奮を味わうことはもうできないのだろうか・・・・
〇こんな話
Fが復活して、やられます。
〇F
フリーザに言わせてはいけない言葉があるだろうが。正直ゲキ萎えした。フリーザの悟空に対する復讐心の現れとしてみればいいのだろうが。これじゃフリーザ応援したくなるでしょ。フリーザ様とはどのような存在だったのかと。
あの絶対悪だったフリーザが、トレーニングなんて言っちゃダメでしょうが。なぜフリーザを悟空と同じ位置に堕とすのか。それでいてなぜ残虐であるシーンを観せるのか。悪役として中途半端になっちゃてるんだよ。ネタにしたい、もうネタにされているというのはわかるのだが。
どうせなら、フリーザでスポ根ものにすれば良かったんだ。弱点との整合性が伴わなくなるだろうが。そこは、ライバル関係である悟空とべジータの二人で切磋琢磨する様と、師匠という存在を強調して、フリーザは孤独に独りでトレーニングとかにすれば他に設定考えられたのではないのか。目指すべき具体的な目標や指標、そこへと辿りつく道を一緒に歩む者があるのとないのとでは、成果は段違いだろうし。
「ロッキー4」みたいなロッキーとドラコのような自然的機械的な比較にしても良い。悟空たちはひたすらに組手をしている。フリーザは装置の中でドーピング・・・的な。これだったら弱点据え置きでも問題ない。せっかくフリーザを再生させるための装置を作るのに時間が掛ったとか技術力アピールしていたのだし。
ネタにするならば、フリーザが誰かに励まされてるとか、渇を入れられているとかを観せれば良かったんだ。もっと笑いがとれたことだろうよ。彼らがどのような繁殖方法を選択しているのかは知らないが、フリーザの幼馴染や許嫁とか、片思いしている相手とか、要は美人マネージャー的な存在を出してもいい。疲れたフリーザ様に差し入れ持ってこいや~。
そして何より最後だ。あそこまでフリーザに言わせたならば、最後言わせる言葉があるだろうが。
「ちっくしょう!もっとトレーニングしておけば良かったぁ」
という後悔の言葉だ。戦闘力130万や、4カ月のトレーニング期間などといった数値を出すことで、この世界観における強さの比較をさせようともしていたではないか。これをネタの方に活かせばいいのに。
指標を出すことによる強さの比較。戦闘力がはじめだったか。数値化をすることで、明確な力の序列を作り出した。そしてフリーザの53万という上限を設けて、如何に挑んでいくのかという構図を楽しめた。戦闘力のコントロール、界王拳、潜在能力の解放、(ネイルと)同化、傷つく(死に近づく)度に強くなる、なんてことを繰り返していき、最強の敵に立ち向かっていく。そして、え?変身。あと2回?
あのワクワク感はいったいどこへ行ってしまったのか。フリーザが即座に悟飯を攻撃したのは、集団において一番強い奴をやることで戦意喪失を狙うことを狙ってだろうが、サイヤ人は致命傷や死からの復活で強くなる設定だったであろう。それを表現できたのではないか。今さら感はあるが。
バトル要素を観せる力はやはり堕ちたなと感じる。ギャグセンスはさすがだと思いますけどね。
スーパーサイヤ人ゴッドのスーパーサイヤ人とは・・・
ゴールデンフリーザにしたことと何かしら関係があるのかと少し想いにふけってみる。容姿は青色になっていた。月をみると大猿(元ネタ狼男)になるのだから銀色ではないのかと。色合いの問題だったのだろうか。金に対しての銀、いや青。何かを意図したものだったのだろうか。ブルーツ波のことだったのか。ひとつ思ったのは太陽と月の関係だった。しかし破壊神ビルスが寝ぼけて太陽を破壊したどうのと、これは結局地球を破壊することと照らし合わせただけだった。日食ですか。月が太陽を喰うと。わからん。
オチにがっかりする方もいるでしょう。まぁあれは指摘されていた甘さに対する悟空の覚悟と言うか、決意みたいなものを・・・。だからあっさり感じてしまうというか。
ウィスが悟空とベジータ双方の長所短所を指摘して、対立させておいたのも・・・2人で力を合わせれば最強なのにってなはなしなのだが・・・じゃあ、フュージョン最強じゃんってなはなしになるわけで・・・これからのDBに関して何か考えがあってのことだと願うばかりだ・・・
〇余談
18号のツボがわからん。
クリリン、着メロ(うた?)、まったく・・・18号の声でも入れとけよ。
あとブルマ若くない?? あとなぜに谷間強調??
悟天とトランクスを出さなかったのはフュージョンを意識させないためだろうな。復活のフュージョンってタイトルあったしな。無理な話です。
〇最後に
鳥山明のギャグセンスは見事だ。前作のベジータをいじったのも個人的にツボである。それに「俺のブルマー!!」ですからね。ほんっとにおもしろかったですよ。でもそれは私の中のドラゴンボールとしてではないんですよね。面倒くさいと思われるかもしれませんが。今回はフリーザいじりだったんでしょ。わかりますよ。あの絶対悪が、あの強大な敵が、復讐のためにせっせと努力に励むというギャップ。悪者が、最終的には卑怯な手は使うものの、正義に対してあいつよりも強くなればいいと言わせる。悪知恵をはたらかせるのではなく正攻法で立ち向かう。ドラゴンボールじゃなかったら全然良いんですよ。
・・・もう止めましょう。おもしろいと感じた自分と、素直に喜べなかった自分がいるというだけです。
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