2017年4月13日木曜日

ラスト・ウィッチ・ハンター(2015)

ラスト・ウィッチ・ハンター


~キャラ立ち~


〇はじめに
 「ブレイド」を目指してるのかな。

 イライジャ・ウッドはちょっと強(濃)すぎるよね。個人的に最近ダニエル・ラドクリフと区別がつかなくなる。



〇想起する作品
 「ブレイド」シリーズ
 「ハリーポッター」

 「ヴィドック」(2001)




〇こんな話
 魔女狩り界のブレイド。




〇キャラが立ったかどうか・・・

 魔術及び魔術対策の知識が豊富であり、魔女及び魔術を見分ける術に長け、現場検証後も自らで再度検証し、評議会の判断にも異を唱えるほどの人物。

 昔は魔女の住処まで広大な土地を徒歩で制覇したほどだが、今や飛行機もなんのその。乱気流に見舞われ現代人が恐れおののく中、子供ににっこりスマイルまでかます余裕を見せつけるほどの人物。

 そんな人物が、人間を惑わすことを本職とし、さらに人間を滅ぼすために黒死病(ペスト)をばら撒くような魔女という存在を唯一無条件で信用していたことがあった。ここにピンと来たかどうかではないか、この作品を楽しめるか否かは・・・

 

 常に最先端を行くコールダーを想わせる中で、友人であるドーラン36世は時代の流行に乗り遅れている。いや敢えて乗っていないわけなのだが、この一歩引いて見る目を持つ存在を描き出したのがうまかった。コールダーというキャラを引き立たせる上でドーランという存在が一役買っている。

 何でも新しいものが、最先端を行っているものが良いものに決まっているとする現代の風潮。何の疑問も持たずそれらを取り入れ使いこなしてしまう現代人。古代の呪術道具を知りもせずしかも自覚無く大惨事を引き起こそうとしていた魔女がヘッドフォンをしているのがその象徴だ。魔女も例外でないとしても観せている。

 この無知故の…というところもそうなのだが、これとは別に如何に疑ってかかろうとも無意識なところでその疑いの目を掻い潜ってくるモノがある、ということがある。永遠の命を有しいくつもの時代に適応しなければならない境遇故の配慮や用心のためではあるのだが、時代の流行や最先端からは見えない(見えなくなっていく)ものがあるということである。この盲点というところが魔女の呪い(先ほどの無条件に信用していたこと)というところに繋がってくる。遥か昔から続く長い長い戦い(対立)があることを想わせることにも機能しているのかな。むしろこちらか。


 まぁ何にせよこれでキャラが立ったかどうか・・・


〇ヴィン・ディーゼル
 ジェイソン・ステイサムが時折カツラ被ったり髭生やしたりしてるけど・・・



 これもそのネタの類なんだよねきっと。


 彼に仕えるドーランという存在がいるわけだが、その老人に対して「よう若造」と、童顔なヴィン・ディーゼルだからこそな観せ方になるのかな。



 ラストのドリフトも粋なのかな~・・・ しかも運転は彼じゃないといね。

〇最後に
 シリーズ化に漕ぎつけるのかなあ??



 ではでは・・・


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