~画面~
〇はじめに
「レインツリーの国」はこの作品のPCにおけるやり取りを見習ってほしかったな・・・
〇想起する作品
「クエスチョン」(2011)
〇こんな話
ひたすらPC画面。
〇画面の内と外
鑑賞者の視点をうまいところに持ってきたなと。全編ブレアのPC画面における操作で、画面の中で起きていること即ち画面の外で起きていることであり、我々の視点はというと必然的に彼らが直面しているところと同じ場所に存在することになる。PCの全画面で鑑賞すると尚良いのではなかろうか。
そこに説得力や真実味を帯びさせているのが画面上のやり取りの妙なリアルさだろう。ウィンドウをいくつも開き〇〇しながら〇〇をするというながら作業、同時作業の数々。Skypeとチャットといった表と裏での違い。コピペにドラッグアンドドロップ、リンクを貼ったり踏んだり、文章を書く際の書き直しだったり消去だったりってところがほんとにうまい。
ここから暴き出される今のご時世ならではのタガが外れる心理や、本音と建て前といったところが見どころで、身に覚えのある事象がいくつも出てくるのではなかろうか。
匿名性が保たれた状態からの他者へのアプローチ。現実にバレなければ何をしてもいいという心理を誘惑する。自らの罪が暴かれたなら他人の罪を暴くことで自らの罪を棚に上げ言いがかりや言い訳のオンパレード。誰もが何かしらをやっている、隠している。あ~やだやだ・・・ バレたらどうしよ・・・
おもしろかった。ただ何回も観たいと思うような作品ではない・・・
〇最後に
不特定多数の人間が閲覧するインターネットという代物が普及した今という時代だからウける作品だろう。今の形態と変化したネット社会ではまた別のカタチでこの手のは出てくるのだろう・・・か。
ではでは・・・
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