~衝動~
〇はじめに
記憶というのは自分が体験したものによる主観映像であるわけだが、そこに妻の存在の落としどころを見出したのは中々におもしろかった。
〇想起する作品
「ボーン」シリーズ
「時計じかけのオレンジ」(1971)
「フェイス/オフ」(1997)
「ペイチェック 消された記憶」(2003)
「クライシス・オブ・アメリカ」(2004)
「アンノウン」(2011)
「ブロークン・アイデンティティ」(2012)
〇こんな話
目覚めたら記憶が曖昧な男のあれやこれ。
〇衝動
殺人犯であり死刑囚である者に記憶置換を施すことで殺人衝動は無くなるのか。というのをテーマにして研究していた女性が利用されていたわけだが・・・
暗殺対象に銃を向けるも引鉄を引けない主人公がいるわけで。しかし送られてくる刺客は容赦なく殺していたりする。この違いがようわからんかったのよね。直接手を下しているか否かなのかな。それとも特に意味は無いのかな。
殺人衝動をベースに考えるべきなのか。殺したいとする感情にて殺される者には善も悪も無いことが問題で、対象は人間すべてになる。しかし今回の場合ターゲットはとあるお偉方の利権を守るためのもので、お偉方を悪とした場合に彼は善なる存在となる。そして刺客は悪という事に。
善を排除できなかったというところが重要で、悪である刺客とボスは特に気にすることなく倒れていくのを楽しめば良いのか。
要は善悪の区別をつけられるようになったことが進歩というか何というか。
そして主人公の元々の殺人衝動は生い立ち(家庭環境)にあったとされていたが、ラストはどう見ればいいのだろうか・・・
置換された幸せな家庭の記憶を思い浮かべ旅立っていった。彼が赦されたのか、ではなく彼が人を赦したというところが重要なのか。
赦しとは殺人衝動と正反対の位置にあるものということか?
〇余談
殺し屋から「ドイツ車め」ってな捨て台詞が吐かれるわけだが、アメリカにおいてドイツ車の評判ってのはよくないんですね。
〇最後に
人は別人(他人)になれるのか。その人を形成しているのはいったい何なのか・・・ これは記憶に注目してみましたと。
ではでは・・・
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