~夫婦~
〇はじめに
エイリアンの侵略映画で時系列入り乱れて作られてる作品ってこれが初めてか?? 何か新鮮だった。
〇想起する作品
「宇宙戦争」(2005)
「ラスト・デイズ」(2013)
「ラスト・デイズ・オン・アース」(2014)
「LOST」
〇こんな話
私待つわ。いつまでも待つわ。
俺は帰る。お前の元に。絶対にだ!!
〇夫婦
侵略という点に関して謎解き、真相究明要素を持ち込んだ点は評価したい。何が起こっているのかという事態を敢えて見えなくしている。それも大きくは夫婦というテーマを描きたいがためだろう。
基本的に3つの時系列で展開されていく。ここが混乱するだろうが、見分け方としては夫婦というテーマがひたすらに展開されるので、それをヒントに読み解いていくと良いだろう。
夫婦・・・結婚している一組の男女
ではそれを繋ぎとめているものは何なのか?・・・と
一つには直接的な触れ合い。仲違い、夫婦喧嘩する様がひたすらに描かれていた。
一つに携帯電話。連絡通信手段にて夫婦は繋がっていた。
一つに音信不通。 ここでは・・・? ってなところがテーマでしてね・・・
この夫婦という関係性の描かれ方で見分けるわけだ。今はどの時間が描かれているのかと。ここを謎解き要素と関連付けたのはうまい。
そして夫の同僚の存在。彼は独身であり、非常事態に見舞われた際の夫婦という関係性との引き合いに出されていた。俺には誰もいないと。誰も俺の場所を知らないと。町中を駆け回ったあげく、両親とはぐれた女の子とともにどこかへ・・・
そしてラストをどう見るのかと・・・
彼らは互いに助かるチャンスはあった。しかしそうはしなんだ。
夫側で言えば、まず妻の元へ帰ろうとしなければよかったわけだ。そして道中にもヘリで避難所に行くチャンスはあった。
妻側で言えば、夫の帰りを待たなければよかった。浮気相手と先に逃げていればよかったわけだ。
彼らはそんなチャンスがあった中、独りで逃げることはせず互いを信頼し、互いを求めたわけである。そしてあのラスト・・・
非常事態、異常事態に見舞われる中、これまでの日常における関係性の見つめなおしが行われていく。
これを踏まえなぜ彼女は夫の帰りを待つのか、そしてなぜ彼は妻の元へと帰るのか・・・
テーマは夫婦というよりは結婚なのかもしれない。
道中であった女性と結婚云々の話がありまして。結婚がどこかゴールになっているとかなんとか。結婚することをゴールインとも言いますしね。それに独身男性を引き合いに出すならば夫婦というよりは結婚とした方が良いのかもしれない。まぁでも一組の男女である夫婦に独身とすれば良いわけだから、夫婦で良いのか。ま、同じ意味だな。
いや待て、
結婚の本来の意味は、今日のような軽いノリでできるようなものではなく、それこそ離婚が軽く行えるものではない・・・はず。どこの国だったかはかなり厳しいよな。ヨーロッパのどっかだったか。あれ、不倫騒動激しいな・・・
結婚とは分離されていた二者の再統一であると。
ここをやはりテーマとしていたのかもしれない。なぜ2人はあそこまでに・・・ってなところに繋がりますしね。
タイトルは「夫婦」としたが、やはり「結婚」としておくべきだったか。
〇余談
こんなキャラクターなんかでいたよな・・・ ゆるキャラかな?
〇最後に
侵略に関しても、水、電力(交通手段?)、電波妨害(これは微妙か)等々インフラを攻撃する常套手段が描かれていてうまかった。
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