2016年5月2日月曜日

LOOP(2006)

LOOP ループ [DVD]

~救済~

〇はじめに
 地縛霊ネタの方がしっくり来るんだけどな・・・



〇想起する作品
 「ANOTHER アナザー」(2006)

 「これ……見て…」
  世にも奇妙な物語にて鑑賞。


〇こんな話
 また・・・、殺される。



〇救済
 伏線というか、宗教観というか、ひたすらに散りばめられていまして・・・

 一番に楽しむところはというと、デュークはもう地獄に落ちたよと教会の用務員が告げるところだろうか。見舞われる現象に恐怖し、なぜかいきなり謎解きに燃え始める彼女に対し、

 「だってお前、死んでんじゃんwww」

 「ここもう地獄だしpgr」

ってな感じで嘲笑っていたわけですよね、ここで。



 原題が「SALVAGE」

 スクラップ置き場とも掛かってたのか。被害者及びその周辺の人間たちの魂の救済ということで良いのか。

 この点に関しては「ANOTHER アナザー」の方がうまく描けてたかなと。そちら参照。


 しかしこの作品に関しては他に疑問が・・・


 ん~、何だろうな・・・ 

 彼女の母親や友達、刑事とかそれぞれの役が出てくるのは構わないんだよ。ただ出てくるだけなら。デュークに自らの罪をひたすらに味合わせるというオチも問題はない。

 問題はデュークに対して母親がそれを言ってしまうところでね。母親も死んでんの? 被害者なの? これだとクレアの意思がどこに?ってなことになりましてね。母親の意思に見えてしまうのよ、彼を裁いているのが。クレアが殺されたことに関してのみ裁かれているわけでしょ? ジミーは脇役で良いんですかと。他にも被害者たくさんいたんでしょ? 仮にクレアの意思が介入してないとなると、救済というところが弱まるというか。単に母親の復讐な意味にとれますよねと。

 ではクレアが死んだときでも、デュークが死んだときでもなく、母が死してやっとデュークは裁かれ始めたんですかと・・・ ならデュークに対して罰を与えるのは神の自己満(きまぐれ?)ってことになってきますよねと。時間という概念なんてない世界なのだろうがこのあたりの感覚、宗教観がようわからんのよね。 どうでもいいんだけどべつに・・・

 SALVAGEって何よ、誰のことよ?と。最悪母親だけですか・・・ 最高クレア以外?

 いやむしろクレア(デューク)は自らをクレアと思っているわけで、クレアって一番悲惨なことになってるんじゃないのともとれるよね・・・


 デュークに罪の意識は・・・結局・・・無い・・・ 償いは・・・無い・・・

 総じて被害者が加害者にやり返してすっきりって話になるけどおk? いやすっきりするまでやり続けるわよ、覚悟しなさい。・・・かな?




〇最後に
 魂と肉体と分けてるからわけわかんなくなんだよ。これがこの宗教の欠陥だろうが。

 ではでは・・・



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