~香港~
〇はじめに
台湾と香港の区別がつかなくなる人間の感想です。
〇想起する作品
「パッセンジャーズ」(2008)
「LAST7」(2010)
「スモーク」(2012)
「エンド・オブ・オデッセイ」(2013)
「7500」(2014)
「ドラゴンヘッド」
「リトルバスターズ!」
〇こんな話
トンネル抜けたらそこは~♪
〇香港
SFやホラー要素としては想起する作品に挙げたものらを念頭に置けば中々に楽しめるだろう。しかしひたすらに辻褄が合わない。意味深な描写をあらぬ方向へ深読みしてしまう。
どうやら香港の実情が頭に無いと対応する事象を当てはめるのは厳しいようだ。そしてこれには原作があり、映像化されたのは前半部分だけとのこと。どういった帰結を迎えるのかは不明だが、香港という舞台における風刺としての作品ならばこのまま終えてもいいのだろう。私はさっぱりだが。
そういえば1969年のアポロ11号の件や、2011年の日本における原発問題、2012年に地球がフォトンベルトに突入するといったその時代の流行が示されてはいた。
全員がスマホを装備しており、事態の究明には各国のネットサービスの更新頼り、外国人(日本人)との会話にはオッケーグーグル!
香港は文化の空白地だというのも何かしらの皮肉だったり示唆か。へぇ~、デヴィット・ボウイのスペース・オディティは近代化のアンチテーゼだそうで。
おそらくガスマスクの連中に何もわからないまま感化され、同じような格好をする羽目になった者たちが、最後マスクを外し誰かを想っている画が一番のメッセージなのだろう・・・
そして挿入される言葉・・・
何を信じ何を疑えばいいのか。彼らは独自で判断するしかない。そんな様子が時には自ずと、時には彼らの決定で排除されていく。真相に達した者なのか、ついて行けなくなった者なのか。ここをSFホラーという導入で見せたわけか。雰囲気は抜群だ。しかしそれを期待して鑑賞した人間たちを置き去りにしている感は拭えない。そもそもそういった人間をターゲットにはしていないのだろう。いや、この作品をその理解への導入としたいのか。
〇SF・ホラー
SF・ホラーとして何かしら解釈するのならば「LAST7」がおそらく一番近い作品なのだと感じる。あの爆発でという言葉、死んでいった者たちは火に関連した死に方をしていた。要は死を自覚していったんだ。
そして問題はどこが起点だったのかということだろう。香港の社会派映画としての見方ではトンネルが境界だということだが、SF作品として見ると、バスの乗客が巻き込まれる前に死んだ2人が気になるのである。あの時点ですでに始まっていたのではないのか。
彼らにとっては数日の出来事が唯一繋がった彼女との電話では6年経っていた。走馬燈のような、精神と時の部屋のような・・・
フクトウからなぜ福島原発へと繋がるのかは全くもって意味不明。
答えは明示されていないのでね、逆にそれが答えと言えたりもするのかもしれません・・・
〇Janice Man
この人に小島瑠璃子と山本彩を垣間見た。
〇最後に
後編が描かれることがあるのだろうか。オチは気になるな。
ではでは・・・
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