~相棒~
〇はじめに
いや~堪んねぇ~な~、堪んねぇ~よ。
〇想起する作品
「ラッシュアワー」シリーズ
・・・相当影響受けてますよねこの作品「48時間」に。
〇こんな話
2人が相棒になるまで・・・
〇相棒
いや~うまいな~。ついつい笑っちまったのが、金のありかだったレジーの車ね。3年間放置してたとかで埃だらけなんですわ。元の色は黒色なのに埃の所為で白色になってるんですよね。はぁ~やられたわ~。
よく考えるよ、ホント。こういうセンスに憧れる。
あとは白人向きのバーでの一幕ですよ。犯人に繋がる情報を聞き出す際に、
ジャックは、経験が物を言うと。
レジーは、バッヂと拳銃があれば俺にだってできると。
入店直後は「白人>黒人」ってな構図でして。かる~くあしらわれるというか相手にされないというか。それがバッヂを見せ且つ彼の技量を見せたところでさっきの白人と黒人の構図が逆転してしまう。ま~横暴なやり方ではあるが、そこまでに関係性が変化すると見せるにはここまでやっても何ら問題は無いのだろう。
「白人>黒人」 → 「黒人(警官バッヂ)>白人」
っとなったわけで。これがジャックとレジーという白人と黒人の関係性の変化にもおそらく見え隠れする。はじまりは「刑事>犯罪者(囚人)」=「白人>黒人」って構図でしてね。
経験ってのは慣習法としてあった黒人差別なのかな。
拳銃とバッヂってのが、見た目見てくれのお話で肌の色かな。
さらにうまいのは白人と黒人のバディムービーではあるんだけど、最初のジャックのキャラ付けとしての演出の付属に「男と女は・・・」みたいな会話も挿まれてたりするんですよ。レジーの欲求不満だかで度々会話にも上がってきますし。さらには犯人に先住民が関わっていたり。最初は看守と囚人も見せてましたよねと。
よくこうやって話を盛り込めるよな~と、センスに本当に感動する。いや嫉妬の方が大きい。どういう風に世界が見えているのかとじれったくなる。
まぁしかし何といっても見どころは凸凹コンビというところでしょうね。
白人黒人とのバディ関係をひたすらに見せての、最終的なところで信頼とは決して馴れ合いではない、というところに落ち着けるところ。これまた堪らない。
一番は最初と最後の人質を取られての対応に見てとれる。同僚が俺のことは構うなとは言うものの、ジャックは犯人に拳銃を渡してしまう。そして同僚は命を落とすことに。
そしてラスト。とある和解を見せたところでレジーが人質に。お互いの能力を認め合った中でだ。「構わず撃て」とレジー。ジャックは間髪入れずに発砲する。!??? まさか撃つなんてとレジーも驚く。
ジャックはなぜ撃てたのかと。迷わず。一見レジーが別に死んでも構わないと映ってしまった人もいるのではなかろうか。違うのである。ここで描きたかったのは2人の信頼関係の在り方である。
信頼とは互いの能力を認め合うことではある。しかしそれは決して頼り切るよっかかるという馴れ合いではなく、相手の能力を知っているからこそ逆に出し抜かれないようにと緊張を張り巡す、というものなのである。
その流れとしてあるのが、レジーの手癖の悪さ。白人向けバーでの一幕で彼は白人から拳銃やナイフを盗る。それをジャックは見逃さないわけだが、次の黒人向けのバーでは拳銃所持を許すのである。この和解を見せてからのラストのライターの件よ。またもや見逃さない。返せと。
こいつはこういう奴だから大丈夫だ、心配ない、ではない。こいつはこういう抜け目なさがあるから油断ならない、なのである。
〇余談
刑務所にて、ジャックがレジーに対し彼の経歴やら犯罪歴やらを語ったシーン。「伝記でも書くのか?」と返す。これってルービン・カーターのネタですかね?
〇最後に
「スートピア」を鑑賞しての再鑑賞。以前鑑賞した際にはひたすらに流していたシーンが今回はおもしろいったらありゃしない。いろいろと勉強になるな~、と自分に酔ってみる。
ではでは・・・
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