~変化~
〇はじめに
これは・・・私の知っている「るろうに剣心」ではない。
〇こんな話
志々雄真実 VS その他大勢
〇変化
やっとわかった。この作品になぜまるで入り込めないのかを。
剣心と抜刀斎の違いが見分けられないと一作目で書いたが、それと相まって主人公側の成長の過程や何が変化したかがまるでわからないんだ、この作品は。師匠との修行を描くことで剣心が強くなった、心境の変化があった、であろうことは理解できるかもしれない。しかしだ、それを直接的に描くことをしないんだ。それを表現する上での絶好の演出が必殺技だ。それを会得することが直接実力UPにつながるというご都合主義。それをまるで演出しない。誰がどの程度強くなったのかという指標や比較対象を描かないから、議論にまで発展しない。最終的に志々雄真実が最強だったということは原作通りであろうが、それ以下の序列がまるで考える余地が無い。そのおかげか何かもう途中から戦いのシーンが全て同じに観えるんですよ(節穴な眼なのかな・・・)。キャラの背景も薄っぺらいし。
「奥義」という言葉を修行で強調している割に、それまでに飛天御剣流の技があまり出てきてない。奥義に辿りつくまでの過程には、その流派の基礎からはじまるであろうある程度の型を出しておかなければ意味が無いのではないか。1~10の型があるとしたら、それが全てマスターできた時初めて奥義を放つことができるとか、伝承できるとかにしておけば、成長過程や主人公が今どの段階にいるという強さの表現ができたではないか。戦闘力みたいに数値化しろとまでは言わないよ。せめてな~。
〇余談
御庭番式小太刀二刀流すら出ないのか~。呉鉤十字くらいできただろうに・・・。まぁ確かにクルクルしてたけども。その動きは剣心も一緒だからな~。
これか、噂の瀬田宗次郎いきなり発狂というのは。行動原理謎すぎるだろ(笑)
この作品で一番おもしろかったのは、安慈が坊さんだけに最後佐之助の倒し方が、チーンってところかな。
〇最後に
実写化は難しいな~。絶対原作と比較されてしまうものな~。それぞれに捉えるところ、受け取るものが違う。それを1つの作品として創り上げるのは何とも勇気がいることだろう。それをこの作品はやっとこさこぎつけた。それだけでも評価するべきなのだろう・・・。しかしだ、絶賛されている方には申し訳ないが、もう最後だからあと少しだけ言わせてくれ。これは違うよ。原作云々もそうだが、これは少年漫画のあるべき姿ではない。何が読者たちに火をつけるのか。それをまるでわかってない。いったいこの映画で何がしたかったのだろうか。ただ人気を取りたかっただけなのか。ほんっとうに残念で仕方が無い。
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