2017年5月14日日曜日

ワイルドカード(2014)

ワイルドカード


~最強の男の弱さ~


〇はじめに
 スタンリー・トゥッチって器用だね。おちゃらけたのもやれば頼りないキャラもやるし、逆に頼りがいのあるキャラをやると引き締まる。



〇こんな話
 もうハゲネタはイジらせねぇ、こっちからイジる!!

〇弱さ
 最近のノリとは違う感じで入った作品だったので戸惑ったが、最近のノリありきで彼の悪役に違和感を覚えさせるのはさすがだった。これは彼の強さを見る作品ではない、弱さを見つめる作品なのだとピンと来る。



 そりゃ見ちゃうよ


 街の皆とはそれなりに仲良くやっており、むしろ慕われている。彼を何かと気に掛ける様や無意識に彼に助けを求める女性もいることから深く街に精通していることが見て取れる。小遣い稼ぎのような仕事を細々と続け、客の気前も断る律儀っぷり。相手を制圧するのに銃などいらず、しかしそこまでに腕っぷしが強くとも・・・、といったところが見どころだろう。

 自らへの依頼も最初は拒むがズルズルと何だかんだで引き受けることになる。触りだけだとしてもいつのまにか足を突っ込んでおり引くに引けなくなる。そんな引き際を知らない男の物語。

 彼を街に繋ぎとめているのは何か、彼は何に囚れているのか・・・





〇最後に
 最強の男というイメージの作品が先行する中、こういった弱さが先行する作品もありだなと想わせることができるのは役者として武器になるよね。


 ではでは・・・


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