~軌道~
〇はじめに
これ多分だけど、アスホールと掛かってるんだよね・・・ いやマジで・・・ 地球のとある地点にミサイルをぶち込むという・・・ で、天然ガスだったよね・・・
〇こんな話
隕石が地球に降ってきてるんじゃない、地球が隕石に向かってってるんだ。
〇対策
原因: 浮遊惑星に引っ張られることで地球の軌道がズレ小惑星帯へと向かっている。
対策: 膨大な天然資源が埋まってる場所に爆弾を投下し、その爆発の威力で軌道を元に戻そう。
地球の横転の説明の前に車の横転を観せてくる辺りシャレている。最近はB級も侮れなくなってきている。私の見方が極端になりはじめているのかもしれないが。
そしてそれにより地球は新時代を迎えたというのに対し、それより車が破壊されたことが問題だと。車があった時代から車が無くなった時代ということだろう。彼の全てが車にあるとまで言っていた。今までの常識からの逸脱。アラームの位置づけもこれだ。今までの習慣が機能していないことを示している。
そして昔は・・・、という話。昔は家族全員一緒だった。今は家族と中々会えず離れ離れになっていると。相棒は昔は大衆の前で盛り上がったぜと。今はよくわからない。こんなはずでは・・・、人生という軌道である。
さらにうまかったのはジェネレーションギャップ(表現は適切でない)を観せたところだろう。とある老人がフェスを、若者を煙たがる。土地を荒らしていると。その老人は元軍人であり、従軍経験のあるなしでのギャップも座標の読み取りにて観せられた。
要は時代の移り変わりである。そしてそれぞれの人生。これをまず人間で意識させた。では地球は?
地球が今の軌道上を周回しているというのは単に人間に適していたというだけにすぎない。それが勝手に人間の常識として浸透してしまっているが、地球側にしてみれば知ったこっちゃない。我々人類の安全は地球によっては一切保証されていないのである。
人間の人生という軌道。少なからず理想とはズレている。そしてルーティン化された毎日を送っている人もいるだろう。地球も同じなのである。周回軌道がそれにあたる。しかし少し逸れたくらいで人間にとっては一大事。地球にとっては夢への第一歩かもしれないのに・・・
こんな人生を歩むはずだったという軌道を、地球の周回軌道とともに修正を図る。地球の46億年の歴史に対しての人類の歴史及び一人の人間の人生という展望。
この辺りの繋げ方はこの手の作品にしては中々にうまい。
最後地球がどうなったかが描かれないのは最初にスカイプ?で繋がっていた家族+相棒が直接顔を合わせることで事足りているからである。そして決め手にアラームである。彼らとしては軌道に戻ったのである。
おそらく天然ガスってのもキーだったのか。化石燃料ってのは人間が存在する前の時代からの遺産なわけでね。
地球と人間との関係をどう定義するかでひたすらに変わってはくるのだが、もっと勘繰ってみるならば。
地球は軌道を逸れ小惑星帯に向かっていたわけで。その原因となっていたのが浮遊惑星。人間であれば誰かに唆されたと言ってもいいだろう。地球は道を踏み外し、それを人間が止めたのである。地球と人間とは運命共同体であると。持ちつ持たれつ仲良くやっていこうやと。
しかしその止め方はどうだったかと。ミサイルをぶち込んだのである・・・ もう下ネタに走ってしまうからやめる・・・
〇最後に
地球の周回軌道と人間の人生という軌道。人間の世代交代における時代の変遷と宇宙規模での地球の時代の移り変わり。繰り返しになるがこの辺りの観せ方はこの手の作品では相当にシャレが利いていて秀逸。おもしろかった。
ではでは・・・
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