~監視者~
〇はじめに
最初のゲームにおけるマジ感の演出が微妙。それなのに今回の高校生は冷静さが際立つ。怖い・・・ まぁこれにも意味があったわけだが・・・
〇こんな話
高月彩良はどうなんだろうか? 今のところ何も反応しない・・・ これからに期待。
〇監視者
主人公が狐役。2回目のプレイヤーの把握と人狼側もわかっていることでアプローチする方法としては前作と同じ。村人たちの足掻きを基に人狼と狐にも還ってくる推理要素。人狼ゲームをリアルタイムで楽しめる手法である。
しかし今作は監視者の存在をすぐ傍に感じさせることがゲームの粗を気にさせることにも繋がっている。前の2作では特に感じなかったポイントだ。
村人が人狼に抵抗することができるのではないか?
ゲーム外の、ゲームを操作している者の強制力が気になってしまう。夜中の人狼襲撃において、どこで村人の死が確定するのか。村人は人狼に選ばれた時点で死を意味するのか。ここがものすごく曖昧。人狼を手助けするように監視者の存在が描かれるからだ。飽くまでも彼ら自身で殺すこと殺されないことを選択するというところを焦点にしたいのだろうがこれは逆効果だろう。
今まではルールの幅が飽くまでもプレイヤーだった。それぞれのルールの解釈としておくか。ある程度鑑賞者にもこれが許容されていたわけだが、今回はその幅の限界が監視者と定められてしまっている。そして強制力を見せてしまったことでチラホラ疑問点が沸き起こり始める。これが今作で決定的に失敗している点だ。
私は敢えて自らを襲わせるように仕向けてのトラップが描けるのではないかと勘ぐってしまったわけだが・・・
例えば扉の開き方。部屋側へと開閉するのだが、
ベッドは移動できるのではないか? 椅子を引っ掛けたっていいではないか。ドアを閉める方法をいくらでも考えさせてしまう。これが行えれば用心棒の偽トリックを使えるのではないか。襲撃が失敗したと人狼を騙せるのではないのか。
どうやら椅子は動かせるようだ・・・ 最初も椅子で殺してるのよね・・・
窓はどうだろうか?
村人側が窓側から逃げる可能性は当然考えられるはず。同じ部屋の構造なのだから、部屋は並列しているのだからこの時点で村人側が窓を開ければ人狼は確定する。
護身用の武器を持ち出すことが不可能であることも見せておけばいいのに・・・
でもね、最初に椅子で殺したことを見せてしまっているので結局描いたとしても機能しないのよね。村人全員が人を殺す手段を有していると見せてしまったわけだから。抵抗する力を有していると見せてしまったのだから。
ここで人狼有利と見せるのが数というものだが、これも無駄に戦友どうのとふざけたことを抜かし始めるので結局今までと構図が変わらない。そのために男を入れたのと、監視者の強制力の示唆なのだろうが上にも書いた様に別のところを気にさせてしまっている。
監視者の存在を示し、強制力を謳うのであればこの辺りを徹底しないとだめだ。確実に監視者かプレイヤーかのどちらかあるいは両方が馬鹿に見えてしまう。何度も繰り返すが飽くまでも彼らに線引きを行わせることがメインなはず。人狼ゲームはただのきっかけでしかないはず。その上での選択が彼らの年齢特有の葛藤に照らしあわされるべきであるからだ。
そこで初めて監視者という立場が活きてくる・・・はず。我々に変なところで干渉の余地を与えてはいけない。
「何見てんだよ(怒)?」
でしたっけ? 監視者が干渉してしまいましたからね。これを鑑賞者にまで落とすのは若干厳しいかと。傍観者たるところで繋がるわけですからね。それとも「かんしょう」というところで引っ掛けたのでしょうか?
何より致命的だったのは・・・
どこでも防音完備な施設の存在だろう。最初にトイレで叫び声を聞きつけ駆けつけたのにもかかわらず、人狼襲撃においては誰も反応しない。まるで人狼と狙われた対象以外誰もいないかのように静まり返っている。夜中であろうと扉を開け放ち叫び声が聞こえたら誰かしら起きそうなものだが。むしろよく寝られるよこのゲーム中。薬物投与があるなら事前に示しておくべきだと思うがな。でもね、椅子の写真を見てよ。起きてるのよ。その前に狙われた奴もだよ。結局何の説明も無いのよね。お前らで補完しろって感じ~。
〇最後に
このゲームの知識ありき、何よりルールが絶対であることありきで、細かいところをサボりすぎ配慮しなすぎ。暗黙の了解じゃ済まされねえってこれは。何かしら矛盾を突っ込んだ時に、「こういうルールだから」って返答はマジで寒いよ・・・
このシリーズ一番つまらなかったな。
この子はかわいかった。
ではでは・・・
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