~復讐~
〇はじめに
大まかな設定に対しての大まかな想定はうまくまとめられていたと思う。
〇想起する作品
「GAMER」(2009)
「デス・レース」(2008)
「ハンガー・ゲーム」シリーズ
〇こんな話
復讐の合法化がなされた時代の人間のもつれ。
〇復讐
復讐するということと、復讐の機会を与えるということ。これに絞って本来の個人の怨恨というところでオトしたのはうまい。
やられたらやり返したい。なぜ自分だけがこんなに貶められなければいけないのかと。負けたまま終われるかと。あいつも引きずり降ろしてやると。被害者感情が収まらないのはここにある。そして何より自らの手でというところなのだろう。
しかしこれの解消は果たして終止符となるのかと問いかける。いくら復讐の合法化と言えども、それはいったいどこに作用するのか。復讐島という隔離された地帯で行われる仕様もこれとの兼ね合いだろう。被害者感情の解消のはずが別のところで新たな被害者を生み出す。
現行制度における刑罰とは復讐のチャンスを奪っているわけではないのだと。
人殺しを合法化しているのではなく、復讐の機会を与えているのだと。この法案に対しての国の逃げ道としてゲーム要素という幅がもたらされている。これはよく考えたと思う。するのかしないのかの決定権は飽くまでも被害者に委ねている。
復讐者が絶対有利なわけだが、制限時間が設けられ受刑者にもチャンスが与えられている。逃げ切れば自由。そして逆に復讐者も命の危険があると。フェアっちゃ~フェアなわけだ。銃に指紋認証くらいつけてやれよ・・・
復讐法に関する盲点をもっと突いていって欲しかったが、それの代替として国家を相手取るのが原発問題だったのは致し方なかったのか。しかしこれのおかげで安っぽさと各種設定のガバガバさを露呈させているのは間違いないだろう。
3年間何をしていたのかと。何で今さらそんなことで戸惑ってんねんと。いくらでも前例あっただろうが。半数以上が復讐法指示してるんだろ? 何回目の執行ですかいったい・・・ 賭け事だけでそれの示唆は無理ですよ。
〇最後に
「ハンガー・ゲーム」規模で作ればワンチャン無いと思う。
あと鈴木紗理奈に見えるんだよな。
ではでは・・・
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