~選択~
〇はじめに
エイドリアン・ブロディありきだろう。そしてヘイデン・クリステンセンの揺れ動く様もすばらしい。
〇こんな話
一発逆転狙って銀行強盗する。明るい話ではない。
〇選択
過去を捨て人生のやり直しを図ろうともがいているが中々うまくいかない弟。刑務所にて自信もプライドも奪われた人生ボロボロの兄。この兄弟という切れない縁に、兄の命の恩人である連中が関わってくる。彼は俺たちはファミリーだと言う。このしがらみの描き方はうまかったように思う。修理工という職業も効いている。
金さえあれば・・・
根本的な考えがこれなわけだ。どこかで誰かが愛が全てだと叫んだが、実際のところそううまくはいかないのが現実で・・・ レールに乗っかちまえばそれまでだが、踏み外しちまったら? そもそも乗れなかったら? レールなんて無かったら?
自分でレールを敷くのか、レールのいらない電車を造るのか、余所のレールを引っ張て来るのか、駅を造るのか、壊すのか、
しかし融資を受けたいはずのジミーが彼女に対してはお金なんか欲しくないと言っている姿も。
兄との再会場面。パパになりたい?ママになりたい?という話がなされていた。パパだと言うとママのナニをしゃぶれと。これは結局どちらを選択したところで結果は同じということで。ただ選択肢を与えられただけ。ここに彼らはそうする他無かったのだという意思を、開き直りを見るのである。
前科者には寛容でない社会。過去を捨てやり直そうとしている者。これしか選択肢が無いと犯罪に手を染める者。
弟は兄に問う。もしあの時警官を撃っていなかったら人生は変わっていただろうかと。
兄貴は言う。でも撃ったんだと。
このやるせなさが辛い。兄弟だけならこういった最後にはならず、何とかなったのではないかとも思わせる。そして最後の弟への想い。保身に奔っていた兄貴がこうするしかないと弟のために行動する。いや今までもそうしてきたんだ。そうしたいがための今までの選択だったんだ。そのおかげで雁字搦めになったんだ。
結婚式において子供が人質に取られても、花嫁を血まみれにしてまで、犯人を射殺した警察(特殊部隊?)。ラストの兄の判断がどんな結果を迎えるかは火を見るよりも明らか。
そうするしかなかった。そうせざるをえなかった。
どうすりゃよかったんだよ・・・
〇最後に
究極彼らが選択したというより、社会がそうさせたのだと。仕方なかったのか、開き直りと見るのか。う~む・・・
ではでは・・・
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