~元来~
〇はじめに
左手に注意を促し、右手でタネを仕込む。このマジックを鑑賞者にはバス、警官には妊婦、ポープには娘というところで活かしてくるのがむず痒い。
〇想起する作品
「スピード」(1994)
「フライト・ゲーム」(2014)
〇こんな話
娘の治療費のために大金を盗み出す。
〇元来
バスジャックに偶然見合わせた妊婦という、一見無関係に観せた見せ方はうまい。バスにおける料金のやり取り。電子マネーを意識させ、現ナマを支払う。時間稼ぎだったわけだが。そしてそこまで誘導したのが、バスを止めたのが主人公だというのはすぐには気付けなかった。
これでおそらくポープの「電子タバコ」と「たばこ」の件を意識させようともしている。本物と代用品。アナログとデジタル。心情と信条。愛と金・・・
防衛本能により結局は他人の命よりも自分の命を選択する。情には流されない。お金で愛は買える・・・
ポープの教訓及び信条。彼がここまで伸し上がってきたルールの説得力は拷問にて観せられた。金を盗んだらどうなるかの見せしめとしてもだ。それを実行しようとしている強盗犯。この辺りの緊張感も絶妙だ。
これらを踏まえ、事件によって明らかになる、絡み合う娘の件と父親という件。さらにそれを踏まえた最後のポープの姿である。彼は独り、電子タバコではなく、本物のたばこに火をつける。
〇最後に
デ・ニーロ渋かったな。
ではでは・・・
デ・ニーロ渋かったな。
ではでは・・・
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