2016年7月19日火曜日

パニック・タワー(2002)

パニック・タワー


~ゲーム感覚~


〇はじめに
 タワー感覚、ゲーム感覚ともに皆無。


〇想起する作品
 「バーチュオシティ」(1995)
 「イグジステンズ」(1999)
 「ラ・ワン」(2011)
 「ドローン・オブ・ウォー」(2014)



〇こんな話
 駐車場でゲームしよう。


〇ゲーム感覚
 ゲームと現実の区別がつかなくなっていると危険視する声がとある時期から大きくなった。この作品は結局はそれを言いたいのだろう。本当の血の通った人間を殺しているのだぞと説得を試みるも、ゲームマスターことエムボマンはお前はモニターの虚像に過ぎないと。直接は手を下さない、画面越しに行われる殺戮。ここに罪の意識は無い。


 絶対的な支配者であるゲームマスターの存在に対して、革命の孤児というどこか特別感のある存在にそのゲームの熟練者。ゲームはステージ制を取っている。なのにさっぱりわからない。これだけ指標を尺度を示すものを散りばめておきながら、ゲームの進行度合いがさっぱりなのだ。

 熱に弱いと弱点を見つけ出すわけだが、肝心のラスボスが熱を発する武器を用いている。これは攻略法を示すという上で機能していたのかどうかさえわからない。


 首謀者は父親にその才能を見てもらえない。動機は承認欲求からのもののようだが、それが支配欲へと変換されるのは何なのか。敵対視というのが一番に人に認められる段階ではあるわけだが、この辺り弱い気がする。


 中がこんなになってて、へその緒ですよねきっとこれは・・・

 じゃあこのGANTZみたいな容れ物は子宮ということで・・・??



 母体内(子宮内)と現実世界という関係を模して、よりバーチャルと現実とでの世界の隔絶ってのを表現しようとしているのか?



〇最後に
 題材を与えられてめちゃくちゃおもしろそう、おもしろくなりそうってのがありますよね。当にこの作品がそれ。で、実際やってみると何ともおもしろくない。企画段階が、妄想を膨らませる時間が、一番楽しいわけですよ。なんなんですかねアレ。


 ではでは・・・


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