2016年7月10日日曜日

ドゥームズデイ(2008)

ドゥームズデイ[DVD]


~壁~


〇はじめに
 いろんな作品の良いとこどりと言えば聞こえは良いが、どちらかというといろんな作品の印象に残ってるだろう箇所どり、かな。



〇想起する作品
 「マッドマックス」
 「ニューヨーク1997」(1981)
 「エスケープ・フロム・L.A.」(1996)
 「サイレント・ワールド」(2004)
 「ヴィレッジ」(2004)


〇こんな話
 死のウィルスの根絶のため、陸の壁を中心にスコットランドを海空ともに封鎖した。壁周辺の警備も全自動化され、人々の記憶から薄れ始めたころ、イギリス国内にてまたもや死のウィルスが蔓延。どうしよどうしよどうしよ。



〇壁
 死のウィルスを隔離するための壁。被害を最小限に抑えるために、臭い物に蓋をするということなわけだが・・・


 壁の中では文明が築かれていた。壁の外で渦巻く陰謀を見せられ、正義はどこへという主人公の疑問が吐かれ、全自動なるハイテク技術を見せられて壁の中を見せていく。

 今まで当たり前だった世界が崩壊したらどのような道を辿るのだろうか。

 1つに無法地帯。文明が崩壊したことを示すカニバリズムが横行している。壁から侵入直後に牛の大群を見せられてからだ。
・・・最近チェルノブイリ原発の周辺に動物が戻り始めているという記事を読んだが、そんな皮肉もあったのか? 人間が一番に邪魔をしていると。

 1つに中世仕様。文明の逆行とでも言うのか。甲冑を着飾り馬に跨り弓や剣を振るう。

 共通していたのは娯楽要素なのかな。カニバル大集会と公開処刑なる剣闘士。父と息子で関連付けていたのも・・・


 壁の内と外で分けられていたわけだが、まず壁を築いたのは隔離するためであった。壁の外を守るためである。壁の中に悪しきを閉じ込める。どちらの世界でも牢屋に閉じ込められる様が描かれていた。

 そして砦が築かれている様を観せられる。砦は内側のものを守るために築かれるものである。

 スコットランドを隔離した壁の外側の連中にとっては壁が外側を守るために機能しており、その壁の中で砦を築いていた者たちにとっては壁の内側を守るために機能している。

 まぁつまり、壁の内と外って何? みたいな??


 どこまで狙っていたのかはわからない。単にヒャッハーしたいがための作品にも見える。


〇最後に
 権力者ってペラペラペラペラよく喋るよね。その地位についてまで承認欲求が満たされないって人間って欲深い生き物だよと感じさせられる。まぁこれも狙ってるのかな。壁の中と外とで人間の業を描いていたわけでね。

 ではでは・・・



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