2015年12月24日木曜日

岸辺の旅(2015)

~記憶~

〇はじめに  
 まぁ~、合わなかった。こちらが眠りにつきそうだった・・・  

 注、夫婦という関係に特に価値を見出していない者のレビューどす。 


〇想起する作品 
 「夫婦フーフー日記」(2015)


〇ホラー 
 時折ホラー要素が入る。神出鬼没な夫。新聞屋のおじちゃんの二回に上がって行くときの監視カメラ視点は何なのさ。そして生活感のあった場所がいきなり廃墟と化す。何で牛乳届いてんねん。中華調理屋の奥さんの顔が正直不気味だったのは私だけではないはず。この人こそが死者だと思ってしまった。柄本明出てる~、もう不気味ね。夫が死者だって話で、柄本明が死者なのかと思ったという終盤に来て何も設定を理解していない私。 

 このホラー要素が、妻と夫との交流を追う中で勘違いして行きそうになる関係を、生と死とがただの馴れ合いにならぬよう、死の異質感、生者が死に抱く感情としてうまく挿みこんでいたように思う。 


 光と宇宙の話はようわからんかった・・・ 光と闇、有と無、この辺が生と死との関連だったのか。そして性と結びつける。生者と死者の交わり。


〇記憶
 ~人はいつ死ぬのか?~

 私の敬愛するDr.ヒルルクが1つの答えを提示した。人に忘れられた時だと。


 この作品は人の記憶がものに根付く、根付いている様を描き出している。宿るってな言葉の方がしっくり来るかな。人の中に、物の中に、その人間が息づいている。場所もあるな。

 楽器は身体の一部だと。自分の音を聴きなさいと。この辺も関連しているのか。音楽と記憶の結びつきなんかは身近なのではなかろうか。

 料理屋もあったな。味や匂いにも懐かしさを感じることがある。手料理、おふくろの味を求めるものも少なくないだろう。


 妻の知らない夫の一面をこのカタチで辿って行く。さらにその関わった人間たちからも補完され、逆に補完していく。これがどう感じるかではなかろうか、この作品を楽しめるか否かは・・・。


〇疑念 
 仮に幽霊(この辺の定義がようわからんが)という、死した人間がこの世に現れることがあったとして・・・

 出てくる姿は何で決まるのか??

 死した時の姿か? それともその対象を観測する人間の願望(記憶)か?

 
 息使いによる、お腹の動きを観せたのにも意味があったのか・・・ 激しい運動により、息が荒くなる場面も・・・

 時折時間が、場面が飛ぶ。そして目覚める画へ。死ぬことを眠りにつくとも言う。この目覚めがあることが、彼女は生者であるという位置づけだったのか。


〇余談  
 蒼井優堪んね~なぁ~おい、・・・オイ!!。 魔女、悪女の貌。こっちがドキッとしたわ。ホラーテイストにしてたのは、ここら辺と吊り橋効果とってなところで掛かってたのかもしれんな~・・・・



〇最後に
 これは・・・・、ホラー映画だ。

 ではでは・・・


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