2015年12月17日木曜日

犬に名前をつける日(2015)

~生命~


〇はじめに
 ドラマ仕立てにしているところが、作品としてどこかとってつけたようで馴染まない。しかしこれは人間目線からという敢えての撮り方なのだろう。

〇想起する作品
 「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」(2014)


〇こんな話
 飼い主のいない動物たちはどうなるのかという現実。


〇生命
 飼い主のいない犬や猫は生きていることを許されない。保護されたものたちは新たな飼い主を見つけるか、さもなくば処分されるかしかない。これが今の日本の現実。

 生き残れるものたちは、ペットに向き不向きかと、人間に従順なものだけが選ばれている。ここに疑問を抱かなくもない。しかし保護活動に携わる方の、助けられる命、助けられた命を精一杯に守ろうとする姿に胸を打たれる。救えない命がある。ならば救える命を終生尊重してやろうと。


 「ペット」とは何なのか?

 売り買いする物か。単に自分を飾り立てる物か。替えが利く物か。

 人間の都合に、わがままに付き合わされたあげく、死を余儀なくされる。自分を含め、そんな無知で生命を軽んじる姿勢に腹が立つ。


 本来ペットを商売として成立させるために、お金でやりとりすることは、その命を終生大切にする、尊重するという買い手側の代償であり保障だったのではないのか。それが何を勘違いしたのか、替えの利くものという認識にまで堕ちてしまった。商売ありきになってしまった。買い手側、売り手側のモラルの低下が原因なのだろう。


〇最後に
 辛いな、こんな現実があるんだと。やるせない。まずは知ることだな。この作品をその一歩とできれば。

 ではでは・・・



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