~断片が創り出す全体像~
〇はじめに
最初に言っておきます。おもしろいです。だからこそ不満が募っていく。
1~2話を見て・・・
なんかあれだな。渋い濃いキャラ(あと掴めない感じのヤツ)出して意味深なこと言わせておけば食いつくだろうと思ってるな。情報を小出しにし、繰り返せばキーワードとなり、鑑賞者は勝手に意味を深めると思ってる。それを後で繋げりゃ納得するでしょと。情報の提供の仕方が下手なんだな。情報の浸透における1つの真実(仮説)の形成が為されぬまま、新情報による新事実を提供されましてもね~・・・
・・・ってな感じの感想。
個人的に3か4話目くらいから面白くなってまいりました。それぞれの、まぁ特に大杉さんの人間味が露わになってくるのでね。警察官の親という登場人物たちの背景的な繋がり・輪郭も見えてくるし。対立する者たちの本質的なところも・・・。ま~そこまでに耐えられず頓挫してしまう人は多いかもしれません。その理由を下の項目で・・・
話が複雑だと言われていて驚いた。それは単に後々繋げたいであろう作り手が置いておきたい情報を全て意味深に捉えてしまっているがためだろう。念入りに描いておきたい裏付け描写(心配性成分と名付けよう)が邪魔してくるのもある。もっと整理をしながら観ましょう。整理と言っても全ての情報を同等に取り入れてから分別していくのではなく、見ている・取り入れる段階で強弱をつけると。大筋が見えてくれば、それぞれの人物の過去なんて繋がってくるように作っているはずです。関連する記憶として引っ張り出せたりするもんなんです。人間は全ての情報を同等に覚えておけるようにはできていません。そんな力まずに、リラックスリラックス。ドラマなんでね、気長に気長に・・・自分に言い聞かせています。
〇想起する作品
「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」(2013)
「トランス」(2013)
〇こんな話
〇真実
断片的な真実によって創り出される嘘の真実。本当の真実が捻じ曲げられると。このような台詞から、話を追って行くごとに全く見えてこない、いや見せようとしない真相に関しては割り切れということなのだろうか。1つの真実(前提、仮説とも)を作らせず、見事なまでに的を外しているだろう推理合戦も見ていて呆れるばかり。
新谷を記憶喪失にさせるのも、真相を追うという1つの面の提供というか、断片的な真実を補っているに過ぎないことははじめに見えてしまう。主人公側、警察側の推理にプラスして犯人側からも真実に迫らせようとする魂胆。話のプロット、ん~構造?が(おそらく意図せずであろう)最初に見えてしまうのはどうなのか・・・
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そんなんどのミステリー・サスペンスも同じじゃんと言われれば返す言葉に困るのだが・・・
例えば最近おもしろかった記憶喪失ネタのサスペンス映画が「オープン・グレイヴ 感染」ってな作品。主人公の謎解きと我々の謎解きとの状況が見事に一致する。そして勝手に思い込んでしまっていた1つの真実があったことに気付かされる。
そんなまず1つの前提、推理する上での土台が与えられることがこの手のミステリー・サスペンス作品としてはフェアなのではなかろうか。いや知らぬ間に踏まえさせてしまうといった方が正しいか。この作品における情報の散見、とっ散らかっているのは敢えてなのか、狙ってなのかがまるで見えてこない。
ま~簡単に言えば推理させてくれないというか。作らせてくれない、彼らが重きを置く真実とやらを。線引きができんのよね~・・・
あ、私のオツムが弱いだけか・・・
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記憶喪失はやったことの回想による状況把握と罪の意識なりで幅を作りだしてもいるわけか。そんな状況における観察力や洞察力の能力提示は・・・
新谷のこの能力提示はなかなかうまいと思う。しかしそれと対立する連中はどうなんだろう。倉木はハッカーに対してかまをかけることだった。う~む、ハッカーというものが心理戦に長けているという根拠はあるのか? 真木よう子の棒読みは・・・まぁツンデレキャラ(萌え)ポジションだからフォローはされてるか。
もっと断片的な真実が創り出す嘘の真実とやらを実感できるスタイルにできないもんか。過去の真相解明されていない事件をフラッシュバックさせることでそれは満たされているのか。
証言の照らし合わせで新谷兄から新谷弟へとつなげるのは本当にうまかった。明星の新谷に襲われての分析が入らなかったらもっと良かったと思う。ここは徹底してアテナセキュリティ側の目線で展開されることを期待した。しかしだ、ここに至るまでにもっとも重要なポイントには一切触れられないんだ。
謎の女に関して。
これが1つ最大の謎だったのだろう。8話もかけるとは・・・。こんなんすぐ石田ゆり子だってわかるやん。妻、名前忘れた。私の彼女への想いが強すぎるが故なのか(きんも)。新谷兄弟の件は本当にうまい。しかし1話目で謎の女の正体がわかってしまうと、なぜ筧と女が繋がっており、何を企んでいたのかというところがひたすらに気になる。いくら演出がうまかろうと、他の話はどうでもよくなってくる。まぁ主役は彼らなんでね。ここは突っ込むべき要素ではないんでしょうけどね。もっとボカしてよかったと思うけどな~。
この辺のことがなぜ起きてしまうのかという勝手な分析。
キャラが立ってから背景を描き深めていくのではなく、背景が描かれて(こそ)はじめてキャラが立つからなのだろう。で、そんな中に惹きつけられる人間がいると際立ってしまうと。
警察官の親という真実を追う者たちの共通項。対立するものとして百舌の早贄と本当の真実。わかるわけがない、説明がつくはずってな信念。段々と補われていく背景。いやこの事項は何ら問題は無い。むしろかなりうまいだろう。味でもある。でもそこに辿りつくまでが長い。まどろっこしく感じる。何なんだろ。とりあえず気を散らす、気になる事象が多い。誰かさんの棒読みチックな演技とか。東とかしゃべんなきゃ良いのに・・・。藍染さん言ってやってくださいよ、弱く見えるぞと。まぁ私はそんな冬獅郎が好きなんですけどね。逸れた。
ん~、ま~味のあるキャラがいるわけなんだけど、それを短い間で惹きつけられていないと言いましょうか。良さでは無い方が目立ってしまう。仕方が無いんだけどね。同じ日本人なんで。この辺の話はどこかでしたので割愛。
物語が進むにつれて解き明かされていく謎と出来上がって行く真実。この辺りの真実の断片なり、本当の真実なり、嘘の真実なりを意識されてお話が構成されたと見れば、何ら問題は無い訳だけど、それを割り切れない自分がいると。そんだけ~。
〇余談
石田ゆり子綺麗、ってか可愛い。
あと有村架純主演のホラー映画が見たい。とりあえずかわいいったらかわいい。
かわいい
〇最後に
ぶつぶつ文句書きましたがね、最後まで付き合おうと思うくらいはおもしろいですよ。
ではシーズン2で・・・
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