~助かるのは誰だ? 俺だ俺だ俺だー!!~
〇はじめに
前作は台風と竜巻、今作は3つ(あれ、2つか)の台風がぶつかり合うことでカテゴリー7の規模の現象が発生する。
前作で車ごと竜巻に吹っ飛ばされた人物が生きています。全身固定されて喋ることですらやっとだったのに、竜巻調査中は走り回るは、首グルんグルん回すは回復早いなぁ。
〇こんな話
地球温暖化により異常気象が多数発生。しかし専門家は別に原因があると。調査するうちにやばいやばい、2つのハリケーンが合体してカテゴリー7だ。対策を講じねば。しかし一番の問題はお偉いさんの説得だ。はてさて・・・。
〇諸問題
今作は9・11からの復興も取り上げられ、カテゴリー6の発生予測と被害から守るものの優先順位も語られる。政府組織に関する場所をまず守る。自然災害だけでなくテロからも国を守る必要があるからだと。自然災害に対策を集中しすぎると、テロに対して脆弱になる。政治的問題も視野に入れなければならないというのは難儀だなぁ。
災害を利用して個人の利益を追求する連中も。その団体は宗教団体で国民の恐怖を煽り、寄付金を募ろうとしている。災いも勝手に演出する。(真に?)信仰を望む夫と、お金というものを信仰する妻。すれ違いへ。究極夫の死をも利用する妻。
「さぁ皆さん、お金で信仰は買えます。神を信じましょう。」
妻の欲を超えて暴走する協力者の存在も。
「誤った解釈による信仰 > 金の亡者 > 信仰」
という序列になるわけで・・・。 マスコミにより勝手に真実が作られる。それに翻弄される者たち。男女間の確執。好きだねぇ~、こういうイザコザ。それどころじゃないだろうに、気にしなければいけない人間関係。めんどくさいなぁ。
自然災害、テロ、宗教、マスコミ、人間関係等、様々な事象が絡み合いこのお話は展開する。
〇平等とは夢の産物
人間社会において守られるべき命は決して平等ではない。ただ死が平等に訪れるだけ。それをお偉いさんが選択する自然災害の然るべき対処において明らかにしてくれる。
〇原因と対策
・原因
やかんの沸騰している光景を見て異常気象の原因に気付く。あのピーという蒸気が立ち上る様を見て。
温暖化(温室効果ガス)により落ちてくる中間圏の冷気と、都市部のヒートアイランド現象により上昇してくる熱気が衝突することで、(その大きな温度差により)竜巻が発生するらしい。
ヒートアイランド現象って逆転層によるただの保温効果じゃなかったか?(逆転層はただ効果を増大させるだけだったけか?)。 それが中間圏の冷気と衝突するってありうるのか。中間圏の大気が落ちてくるというのも。気象現象は基本的に対流圏内の大気の運動で起きるわけで。それより上は大気は対流しておらずほぼ安定している。温室効果ガスは別に大気圏ならどこにでも存在するし、人為的なものであるならば中間圏まで到達するかがまず疑問。
台詞のニュアンスから察するにおそらく、人為的に排出された自然界の許容範囲を上回る温室効果ガスが、何かしらの力によって中間圏まで持ち上げられて、安定を保っていた中間圏内に乱れを引き起こす。そのため中間圏の冷たい大気が対流圏まで落ちてくることになり、ヒートアイランドにより上昇する熱い大気と衝突を起こす。温度差により莫大なエネルギーを得、異常気象を巻き起こすってな感じか・・・わからん。
ヒートアイランド現象はざっくり言えば、お布団ひんやりして気持ちい、みたいな感じです(適当)。冬に暖かい布団から出られない、夏にわざわざ冷房をつけて毛布にくるまる。こんなこと経験ありませんか。布団から出れば忙しなく動かなければならない。寒さを解消するために。
・対策
都市部の熱を下げよう。電力をカットだ。あれ?、都市部ってコンクリートジャングルだから保温性抜群なんだが。だからこそヒートアイランド現象が起きるんだけど・・・。雨とかですぐに冷やされるんだな、うん。
〇疑念
・中間圏(mesosphere)について
大気圏の最上層って訳してるんだよなぁ。大気圏は地表から 対流圏、成層圏、中間圏、熱圏、(外気圏?)と分けられている。そもそも中間って言ってるのに、最上層というのはおかしいでしょ。だから大気圏の一部よね、みたいな感じだったと思うんだよなぁ。
さらに飛行空間の上の層って訳す。それは成層圏ではないのだろうか・・・。
〇最後に
定説など当てになりません。実際に現象が起きて、それの原因究明をし、仮に定説を否定していようともそれが正しいこととなる場合がある。常識に囚われるなと。専門家が言っているからなどというものほど信憑性の無いものはない。都合の良いデータだけ集めていれば誰にでも導き出せる結果を出している場合がある。何にでも疑ってかかりましょう。
ではでは・・・
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