~起源~
〇はじめに
「プロメテウス」は観といた方が良いのかなぁ~・・・ってか「プロメテウス」はどこに位置付けたら良いの???? ガイ・ピアースはナニモノ????? 死んだじゃん。その辺からもうよくわかってない(´・ω・`)
これなら「ライフ」の方が断然良かったよ・・・
〇想起する作品
「ブレードランナー」(1982)
「プレデターズ」(2010)
「オートマタ」(2014)
「ヴァイラル」(2016)
「テラフォーマーズ」(2016)
「パッセンジャー」(2016)
「ライフ」(2017)
〇こんな話
エイリアン創世記…
〇起源
鑑賞者としてはエイリアンの起源を、作品としては人類の起源を辿ろうとしていたわけだが、そのひたすらに広がっていく狭間にうまく落とし込んだ感じはしなくもない…
進化論と創造論とは相反する思想である。「ワールド・コード 陰謀の支配者たち」(2012)でも書いたが、創造論は創造主自体を否定してしまうジレンマがある。
エンジニアが人類を…人類がアンドロイドを…アンドロイドがエイリアンを創ったとオトしているわけだが、エイリアンを完璧な生命体だとすることで見えてくるものはなんだったのか。
エイリアンを完璧だと称したということは、それが生命の行き着く果てだったつまり進化の果てであることを意味する。エイリアンは生まれるべくして生まれたのだと。
この世に命を与えられた生命は、決して自らで進化という道を切り開いているのではなく、決められた進化の果てという設計書をなぞっているだけなのだと。
完璧な生命体エイリアンを生み出すためにアンドロイドは生み出された
完璧な生命体エイリアンを生み出すアンドロイドを生み出すために人類は生み出された
完璧な生命体エイリアンを生み出すアンドロイドを生み出す人類を生み出すためにエンジニアは生み出された
エイリアンのプロローグとしての作品の立場からエイリアンの誕生は避けられないものであるとする外的要因は強くあるが、人類は安息の地を見つけるというルート選択は可能だったのか否か。
最初に偶発的な事故によって船員は起こされるが、これも見方を変えれば必然だったともとれるのである。都合よく迷子の電波をキャッチし都合よくハビタブルゾーンに存在する惑星を見つけるというのも。この「もし」という分岐が決め手で。
そういった示唆を受けての人類の誕生秘話。進化という偶然によってポンと人類という複雑な機構を持つ生命が産み出されたのではなく、何かしらの意思が介在したことでまた何かしらの使命を背負って生まれ出てきたのではなかろうかと。
ここで創造論のジレンマが顔を覗かせる・・・
エンジニアは確かに人類の起源かもしれない。しかしこれを認めてしまうとエンジニアにもまた創造論が適用されることになる。創造論とは偶然の産物を認めないからだ。
では、
完璧な生命体エイリアンを生み出すアンドロイドを生み出す人類を生み出したエンジニアはいったいナニモノによって生み出されたのか・・・??
このひたすらなるジレンマが難しいところで。仮にエンジニアをデザインした者たちがいたとしてそれを描いたところでまたそのモノたちにも創造論は適用されることになる。創造論は偶然の産物を認めないからだ。つまりそのエンジニアをデザインした者たちをまたデザインした者の存在を示唆しているにすぎないのである。
ここで陥るは、
人類の起源とは一体何なのか?
というものである。エンジニアが人類の起源として何かしら関与しているのは間違いないが、彼らを人類の起源として終わらせられるのか?・・・と。
これが鑑賞者としてはエイリアンの起源を、作品としては人類の起源を辿ろうとしていたというギャップありきで創造主の廻りを想わせることに機能しているが、実はこれが主題では決してないのが厄介なところで。
完璧な生命体エイリアンによって示したいのは人類の起源を辿るべくして辿り着いてしまった創造論のジレンマではなく、その先にある(前にある?)完璧な生命体を創ったモノはナニモノなのかというところ・・・
今作の場合は、自身を生み出した人間を上位種として崇めていたとあるアンドロイドが…あれ?人間神ちゃうん??とする苦悩を経て辿り着いた見地。ってなところか?
完璧な生命体と称したのはエイリアンにではなく、実はアンドロイドに掛かっており、では完璧な生命体を生み出したアンドロイドはいったいナニモノになるのか? というところが主題・・・
はっちゃけるというか開き直って暴走してしまうわけだが・・・
知るかよ・・・
そっちの路線で行くのか・・・ 新しく始動している「ブレードランナー」不満なん?? いやむしろ繋げる意欲があるといった意志表示ととるべきなの??
〇余談
Callie Hernandezの風貌がクリステン・スチュワートに似てたな。シャープさを取り払った感じ。
〇最後に
「エイリアン」へと続くのもそうだけど、「ブレードランナー」にも繋がるんだろうね。次も観るだろうけど別段興味は薄れていくよね。
ではでは・・・
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