~直面~
〇想起する作品
「トカレフ」(2014)
〇こんな話
7階に住む家族。とある朝、お父さんはエレベーターで、子ども2人は階段で1階に向かったそうな。そしたらそしたらあらびっくり。子どもたちがいなくなってしまったそうな。はてさて・・・。
〇相対
夫の電話でのやり取りが目立つ。これが如何に建物内で事を済ませるかという下心に感じてしまう。
この電話の応対との対比で、聞き込みや乗り込みにおける顔と顔とを突き合わせて話す場面を展開している。電話では仕事で重大な案件があるにも関わらず、展開している事情をひた隠しにしようとしている(まぁ割とすぐに白状しますけど)。お互いに状況が見えていないのである。おそらくはここら辺から、人と人とは直に相対しないと何もわかりません、解決しませんってなことを言いたいのではないだろうかと勝手に勘繰ってみる。逆に関係をかき乱しもするわけだが。
そしてラジオやテレビから入ってくる情報で勝手に妄想する姿も描かれている。情報はあらゆる場所から入ってくるにも関わらず、結局はそれも全体のほんの一部。でも全てをわかったかのような意識にもなってしまうという。その構図をただマンション内で探し回り、妄想を膨らましてしまう彼で意識させたかったのではなかろうか。まぁ結局内輪ネタであるわけだが。メガネが無いとか言ってひたすらに騒いだは良いが、頭の上に乗っかってたわと。起こらなくていい事がひたすらに起こったわけで。
単に子どものためなら何でもやるって話だったのか。父と母でその差があったりなかったり??
〇最後に
パッとしないですね。トリック云々ではなく、親子の関係を描くことに重点を置いている、そんな作品。
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