~ターミネーターというレッテル~
〇レッテル
シュワちゃんのおかげでターミネーターのイメージが屈強な男ってものになっていたのと、「ターミネーター」シリーズはシュワちゃんありきで作られるそんなイメージがあった。しかし、サマー・グローがそんなイメージを見事に払拭してくれた。
〇構図
「ターミネーター」シリーズは戦力的に確実に機械の方が上となるため、人間がターミネーターに頼る場面が多々ある。そのことを踏まえると単純な力の序列っていうのが、
ターミネーター > 男性 > 女性・子供
というふうになる。しかし、このシリーズは味方のターミネーターが女性という設定のため、それを先ほどの力の序列に当てはめてみると、
女性(実質ターミネーター)> 男性 > 女性(人間)・子供
となり、一番頼りになるべき存在が女性ということになる。それゆえに屈強な男or男ターミネーターを前に対峙する者が、サマー・グロー演じる女ターミネーターということになり、この構図が物語をよりおもしろくしている。別に差別や偏見ではないのだけれど、今までは女性・子供を守るのは男みたいなイメージがあった。実際そういう表現をする映画が多数を占めているし、歴史的世界的にみてもこのイメージは割と浸透している。そんな世界観を脱却しようとした作品でもある気がする。日本でいえば男女雇用機会均等法等により女性の社会的地位が認められ始め、ある程度確立している方々がおられる今、という時代だからこそウケる表現といえる・・・のではないだろうか。
〇サマー・グロー
役的にサマー・グローの仏頂面が映えるし、そのあまり変化のない表情の中に見え隠れするターミネーターが知り得ないはずの感情。くぅ~堪らん。サマー・グロー・・・好きです。
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