2014年5月20日火曜日

アポロ18(2011)

アポロ18

~月に何かいる~ 

 〇想起する作品
 「ノイズ」 (1999)

〇こんな話
 20号まで計画されていたアポロ計画は、予算削減のために17号で打ち切られていた。しかしそれは表向きで、実はアポロ計画には続きがあった。これはその計画の全容を記録した映像を編集したものである。

・ざっくりと
 宇宙飛行士 「宇宙人がいるなんて聞いてない。」

〇対策マニュアル
 ある宇宙飛行士に聞いた話ですが、宇宙人対策マニュアルというのは無いそうです。常に船と地上とで交信をしているから、仮に宇宙人と遭遇したら相談するとか何とか・・・。本当はあったにしても公の場であるが故、真実を言えなかった可能性もありますが。疑りすぎですかね・・・。真偽は定かではありませんが、好戦的な奴らだったらどうするんですかね? 地上と連絡を取り合う暇もないではないか。いや、これは暗に宇宙人の存在を認めているのかもしれません(笑) 宇宙人の間で太陽系第三惑星の地球と言う星の生物には危害を加えない、みたいな宇宙条約が存在するのでしょうか。それか何かしらの種にもうすでに守られているとか。それが地球を守ってくれるという一方的な関係であるはずがない。何かしらの代償が伴っているはず。人類は何を得、何を支払っているのでしょうか・・・。
 まあこの映画は宇宙人ではないですね。月にいる何か、みたいな・・・。 あと正確には宇宙人ではなく、地球外生命体ですね。 

〇選択 
 政府は月に何かがいるという事実を知っていて、宇宙飛行士を月へ送り出した。おそらくその事実の確認のための任務だったと思われる。しかしその事実を宇宙飛行士たちに知らせていなかったがために、この悲劇は起きてしまった。知って入れさえすれば対策を講ずることができたかもしれない。ソ連の宇宙飛行士が犠牲になっており、月に何かがいるという事実を知って尚月に行きたいという人はいないだろう。いやいるかもしれない。怖いものみたさというか、どうせ死ぬならそんな場所がいいみたいな。そういうクレイジーな連中に頼めばよかったのではないか。いや、そういうタイプは協調性に欠けるから無理か・・・。 

 宇宙飛行士はどんな非常事態でも、どんな過酷な状況でも冷静に判断し行動、そして生存できるように訓練されている。宇宙に行く上で、相性といった観点から誰と組むのかも選択されたりする。そんな少数精鋭の選ばれし者たちの関係において、映画内のような非常事態、想定外の事態ではどんな基準で判断が為されるのか。この映画で問題となるのはその過酷な訓練を共にしてきた仲間を見殺しにできるか否かだ。劇中で「俺のことはいいから一人で脱出しろ」という場面が存在する。ある選択を迫られる状況下で自己犠牲精神を持てるか、そしてその自己犠牲精神を汲み取り相手を見放せるか。判断の基準としては任務の優先なのか、人命の優先なのか。人命では仲間なのか、個人なのか。両立できればいいが、確実に片方が立たない場合が出てくる。その選択を迫られる猶予が無い場合はどうにもできないが、猶予があり誰とも連絡を取り合うことができず、個人で苦渋の選択を迫られた場合の対処法はどうなっているのだろうか。そしてその選択をしてしまったがために生き残り、精神を病むことになった場合のアフターケアなどはどのようなかたちで存在しているのだろうか。ある程度の基準は設けいてるだろうし、対処できるように訓練しているのだろうが限界は確実にある。 
 このような選択は何も宇宙飛行士だけの話ではなく、全ての人に言えるのではないだろうか。日常において経験をしたことがない事態に巻き込まれることは多々ある。人によってそれの対処方法として照会できる経験値の違いがあるだけで。そんなマニュアルが無い事態に陥った時、人はどのような基準で判断し行動するのだろうか? 

〇最後に 
 こういう都市伝説的なお話は大好きです。しかしこの映画はあまりおもしろくありません。嫌いじゃないですが。陰謀論が好きな方は見てみてはいかがでしょうか。

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