~ス、スチュアート…え??~
〇はじめに
シリーズ通しての安定感を誇る主人公ミルズとは対照的に、1と2で俳優が変わり3作目の今作で遂に原型を留めないほどにキャラ(設定)すらも変わった元妻の再婚相手スチュアートを楽しむ。
〇想起する作品
「逃亡者」(1993)
「追跡者」(1998)
〇こんな話
お父さんからおじいちゃんへ・・・
〇もういろいろ限界
1作目では娘を誘拐されたことでとある犯罪組織を猛追し、2作目では1作目で壊滅させた組織の遺族の復讐にと自らが追われることになったわけだが、今作は何と妻を殺した犯人を追いかけると共に妻殺しの容疑をかけられ自らも警察に追われるという板挟みの状況に陥る。この板挟みが見どころなのだが・・・
1作目はなりふり構っていられないながらもどこか冷静沈着で確実に相手との差を詰める感じが見事で、2作目は復讐という動機で自らが追われる立場になりながらも妻共々捕まり妻が囚われの身となることでまたミルズが追いかけるという構図を作り出していた。どちらもミルズが追いかけてたんだよね。ミルズが追跡者だったんだよね。
それが今作はというと、警察にも目をつけられることから、追いかけるだけでなく自らも追われる事でも時間的な制約が生まれている。追跡者であり逃亡者であると。
しかし1,2作目が人質が生きていることでの救出劇という、追いかける上での人質の命というタイムリミットの存在で緊張感を成立させていたのに対し、妻が殺されたことによる真相究明という使命はあれど今作は救出すべき対象がいない。カタチとしては追跡者であり逃亡者でありながら、実のところミルズが犯人との差を詰める上での緊迫感、追跡者要素がほぼほぼ意味を為していないのである。実のところ板挟みでも何でも無い・・・ 警察から追われるという制約しかない単なる逃亡者に成り下がっている。
今作はどうも無関係な一般人が巻き込まれているのがよく目につく。こういったところを気にさせてしまっていることからも板挟みがうまく機能していないことが伺えてしまう。
それなのに割といっぱいいっぱいのミルズが描かれてはこちらとしても乗り切れない面がある。いや妻を死なせてしまったことでの精神状態というのもあるのかもしれないけれどね。
フォレスト・ウィテカーが優秀なんだか無能なんだかさっぱりわからんのもあるのよね。ベーグル食べてビビビッと来たのかと思いきや、普通にミルズを犯人だとしてチームを指揮しているし、かと思いきや最後にはミルズ本人に対し最初から犯人ではないとわかってましたよ( ー`дー´)キリッ これって結果論でドヤ顔してるだけやんけ・・・としか思えん。もう少し顔を立ててほしかったな。
〇最後に
いや普通に全然おもしろいんだけど、1,2作目と並べて観るとどうも浮いてるのよね。初っ端にスチュワートって誰?ってなるからね(笑)
ではでは・・・
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