2016年6月17日金曜日

キル・オア・ダイ 究極のデスゲーム(2016)

キル・オア・ダイ 究極のデスゲーム[DVD]


~恐怖~


〇はじめに
 ゲームにおける恐怖の演出が機能するかしないかでこの作品の面白味は変わるだろう。


〇想起する作品
 「ファイナル・デスティネーション」シリーズ
 「デス・レース」シリーズ
 「GAMER」(2009)
 「ハンガー・ゲーム」シリーズ

 「LIAR GAME」 


〇こんな話
 シチュエーションスリラーの詰め合わせ。


〇恐怖
 巨悪、死への恐怖、騙し合い・駆け引き・・・etc 残念ながら全てが機能していない。

 人狼の原点ことマフィアをプレイするわけだが・・・

 一番は死への恐怖だろう。そのためにそれぞれのキャラの背景を細かく描き、実は彼らは関係していましたと観せたりする。それに対し容赦なくもたらされる死。これはまぁ常套句だろう。

 そしてこの映画の恐らく凝ったのであろう要素。心理鑑定にて明らかになった参加者の一番に恐怖するものを体験させて殺すというもの。

 ここなんだ一番の問題は。おそらく各々に恐怖する対象は存在することだろう。〇〇恐怖症と言ったモノだったり、トラウマだったり。言い知れぬ恐怖に陥ったことは少なからずあるはずだ。これを刺激されたか否かがこの作品を楽しむ鍵となる。 

 こんなんが出てきますよ・・・











 
どのようにこの作品が展開されたかは定かではないが、どうせなら3Dとかにすればウケるんじゃないかな? 



〇最後に
 そうね、偉そうなこと言うけど作品としての観客へのアプローチは間違えてないんじゃない。シチュエーションスリラーによる観客を刺激する体感型の要素が、単に傍観者として観るシミュレーションとしてしか機能していないのが問題なだけであって。要は(死への)恐怖よね。我々の痛みという記憶を呼び起こす。「SAW」や「ファイナルデスティネーション」くらい観せてくれればもう少し違った評価が為されるはず。スプラッター要素を入れちゃえば。これのおかげで他の要素が映えないのよね。残念ながら・・・


 ではでは・・・



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