2018年2月11日日曜日

31(2016)

31


~イカれてる?~


〇はじめに
 食べたことないんだよねサーティワンアイスクリーム。あれ…あったんだっけかな?


〇想起する作品
 「サランドラ」(1977)
 「es」(2001)
 「ヒルズ・ハブ・アイズ」(2006)
 「サバイバル・フィールド」(2009)
 「パージ:アナーキー」(2014)




〇こんな話
 たった12時間生き残るだけのゲーム。










〇イカれてる
 サーティーワンという殺し合いのゲームに巻き込まれるサーカス(カーニバル?)御一行のお話なんだけど・・・



 ピエロ(ではないらしい)の独演会から始まるのだが、最初に彼の持論を展開されたところでまぁようわからんわけだけど、要は殺しの正当化が図られてるわけだよね。殺し合いといえどフェアな条件ってよりは一方的な惨殺が主旨であると。

 そんなこんなで当初は巻き込まれる連中が一方的な被害者の様に映るわけなのだが、その趣が段々と変化していく。殺しにやって来る刺客たちの方にドラマを見る。派手な仮装に刺客として送り込まれるまでの準備を観せられることで、彼らもまたピエロを演じているに過ぎなかったと見えてくる。






 刺客たちにとってはゲームという名の下に正当化された殺人を行っている。対しサーカス御一行はその殺意に対し仲間を守るためにまた自らを守るための正当防衛とも言える殺人に手を染める。その割にオーバーキルが目立つ故殺し屋に同情を誘われることになる。

 逆転のニュアンスとしては「サランドラ」(1977)みたいな感じだよね。



 ゲームが終了し対峙する2人。単に動機から眺めるともう互いに殺し合う理由は無いわけだよね。ゲーム内において皆役割を演じていたに過ぎないわけだから。それなのに拳を握りしめ、片やナイフを両手に取る。

 死した(殺された)者への感情ってのは生物としてナンセンスというか、死というものに囚われるのって…いやまぁ人類以外の種と対話したことがないからはっきりとは言えないんだけど…人類だけなんだよね。正確には復讐という感情の芽生えっていうのかな?

 その場においてやられたらやり返すって構図はどの生き物も同じなんだろうけど・・・


 復讐という名の下に怒りをぶつけようとする女性と、それに対してかかってこいと言わんばかりの殺られる前に殺るってな刺客とのラストの対峙は、サーティーワンというゲームにおける関係性との逆転が見られるわけなんだよ・・・多分。

 刺客たちが一方的にイカれているとしていたわけだが、こういった一連の逆転劇を観せられて、はてさてサーカス御一行はどうなんだろうか?…と。


 なんだろ、人間の本質ってどこにあるのか?…なのかな。


 いやそんなん考える必要は全く無いのか・・・




〇最後に
 このロブ・ゾンビって監督は何がウリなのかね? 他作品も手を出してみるか。


 ではでは・・・




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