~人かロボットか~
〇こんな話
ある日爆発により重傷を負った主人公がほぼロボットになり、正義を行使するお話。そこには様々な陰謀が絡んでおり且つ新たなる陰謀も絡んできて・・・。はてさて・・・。
〇人かロボットか
効率化が優先されるロボットと、迷いにより決断や判断が遅れるロボコップ。ロボコップは人間的だと。博士はそれをロボットと人間のどちらの利点も持つ進化型に改良する。しかし人間の意志云々というところはそう錯覚させているという裏事情もある。
はてさて、ロボットの効率化と人間の感情によりもたらされる優しさ(いや愛か)というものは共存できるのか。そしてロボットの体を手に入れた人間は、明らかに自分という存在より劣る人間を守る対象として見ることができるのか。・・・謎である。
〇偏見
メディアの意見は偏っており、余分な意見はカットされ、見事にロボット賛成派を後押しする。全ては法案を成立させるがため。おそらくわざと一部の偏った報道を描いており、報道される話と実際に起こっている出来事との対比で、その馬鹿さ加減みたいなのを描いていたように思う。
ロボットの賛成を謳う文句として、効率化や安全(性)が説かれる。圧倒的な情報収集能力や、判断に迷いが無い分的確に且つ迅速に事を運べる。ここを考えさせるうまいところが、そのロボットを統制している者は人間であるということ。しかも野心を抱えた。つまりは何も客観的というものでは決してなく、人間による偏見により操作されているに過ぎないのだ。何ら今の世界と変わりはない。違うところは支持を受ける側が意志を有しないということで、支持する者の意志がそのまま通るくらいか。
アメリカはそういえば大統領に拒否権があるんだよなぁ。法案成立はそこを通さないとと。いろんな派閥があるわけで、そんな対立をロボットを題材に描いたと。
全身をオールブラックにするっていうのは、オールブラックスと掛けてんのかなぁ。
〇最後に
ロボコップというとポンコツ具合がウリだったような気がするが、この映画は速いしかっこいいしで、何かもう少しあってもよかったように思う。
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