~掛け合い~
〇はじめに
この作品おもしろいなと観ていたところ、エンディングロールはじめに、マックGの文字。あ~、なるほどねと。この雰囲気は彼のそれだったわと納得した私は、もう一度はじめから観ることになる。この作品がおもしろかったのであれば、ドラマではあるのだが「CHUCK」がおもしろく感じられると思う。逆も然り。
〇こんな話
仕事一筋だったCIAエージェントの男が末期癌により退職(だったよな?)。家族との関係を再生しようと奮闘する中、トラブル?仕事?が舞い込む。やってのければ病気の治療薬がもらえるとのこと。はてさて・・・。
〇コメディとシリアス
今まで、そして現在進行形で暴力で物事を解決してきている主人公に対して、校長が暴力では何も解決できませんという台詞がおもしろい。裏の世界で生き、表の世界に順応するのに困る父親と、表の世界しかしらない教員(校長)という構図が何とも言えない。
仕事の腕はピカイチな男が一般的な家族との生活、人間との関係性の構築に関してとても不器用であり、それに悪戦苦闘する様はおもしろい。時より仕事中に私情、私用を挟むこともしばしば。ところかまわずかかってくる娘からの電話もまた笑いを誘う。このシリアスとコメディのうまい具合の調和を保つのはさすがだ。役柄的にもすぐさま人を殺すのではなく、ある程度の情報で判断し、時には良いお父さんであるとして敵に同情し、目をかけてしまう甘さがあってこそだろう。
その掛け合いの中で印象的なのが、勝手に住居に住んでいた者たちとの別れのときだろう。少しうるっときましたよ。勝手に住まわれていたことが非日常(シリアス)ですし、世帯主がCIAなんてのも非日常で、それを互いに少しずつ受け入れ近づいてく感じがコミカルに描かれていただけに、最後の別れのシーンはなかなかうまかったなと思うわけで。
〇余談
まぁでもこの仕事とプライベートにおいてギャップのある感じはジャン・レノが一番好きですね。ジャン・レノはクスッっとくるかわいいなぁ程度のおもしろさなんですけど、こっちは吹き出す系の笑いなんですよ。そこがちょっとねらってるなと。
〇最後に
かる~く、観てください。そんな仕様になってます、多分。おもしろいです。
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