~ヨカナ~ン♡~
〇はじめに
「人狼ゲーム ビーストサイド」を観て、多数のぶりっ子作品を観て、「トリガール」を観て、この「累 かさね」に辿り着くと土屋太鳳の魅力により浸れるんじゃないかな。
〇想起する作品
「スケルトン・キー」(2005)
「ブラックスワン」(2010)
「ロスト・アイズ」(2010)
「さよならドビュッシー」(2013)
「アクトレス 女たちの舞台」(2014)
「君の名は。」(2016)
「セブン・シスターズ」(2016)
「ゲット・アウト」(2017)
「おばあちゃん」世にも奇妙な物語
「ハンサム スーツ」
「School Days」
〇こんな話
私たち…入れ替わってる!!?
〇ヨカナ~ン♡ヨカナ~ン♡
配役を逆にしたらどのようにまた演出を変えたのだろうか?…と好奇心を抱くほどに土屋太鳳と芳根京子の熱演(いや怪演)が光った作品だった。
「人狼ゲーム ビーストサイド」における土屋太鳳が“素”であるという前提なのだが、この“素”と数多のぶりっ子と「トリガール」における二面性(両極にぶっ飛んでる?…いや表裏の無い?)みたいなのを感じていると、土屋太鳳の貌を覆うベールが三層…いや四層くらい見えてくるのよね。このベールが数多の作品がそうだったようにまた剥ぎ取られることがないまま終わるのではないかと心配だったのだが杞憂だった。
この演じ分け…段々と素の貌が露わになっていく、狂気が剥き出しになっていく様がもうそれそれはゾクゾクしましてね。私のヨカナーンも剥き出しになっちゃうよと。
こんな魅力を引っさげながらなぜかそれとは程遠い数多くのぶりっ子作品に出演させられ毎度毎度なんとももどかしく地団駄を踏んでいたが、やっと来てくれたかと。私のヨカナーンも逝っちゃうよと。
芳根京子は「海月姫」における代わり映えはイマイチであったが、こ~の土屋太鳳についてくるのがまた素晴らしいよね。ってか傷の有無に関わらず可愛いだろうが…
そもそも土屋太鳳が最終的に辿り着くべき剥き出しになっていく狂気というのは、芳根京子が最初に垣間見せるゴールがあってこそだからね。いや正確にはゴールではないから、道標か… それを考慮すればついていったのではなくむしろ彼女が導いたとも言えるし、ということは土屋太鳳を追い抜いた、いや凌駕したってことにもなるのかな。
ん~、甲乙つけがたい!!
少し不満というか・・・
あんまり今どちらの状態であるかみたいな演出はいらなかった気がするけどね。2人の顔がそれぞれ似通って見えるという配役は狙ってるのだろうし、そう感じさせるのも演出でしょ。それを理解して彼女らは十二分に演じ分けられてたんだから、あまり余計な事しない方がもっと2人に魅せられることができたんじゃないかな。
あ~そうそう、私の中で初めて浅野忠信がしっくり来たんだよね。
〇最後に
そんなこんなで、やっと土屋太鳳の神髄を惹き出したと思ったら、次の作品また恋愛ものなんだよね…(;´д`)トホホ まぁでもブリっ娘の彼女という層を作り出したが故のこの作品の魅力でもあるんだけどね。複雑だよ・・・
ではでは・・・