2014年7月20日日曜日

CO₂(2010)

CO₂[DVD]


~利己犠牲~

〇想起する作品 
 「サンクタム」(2010) 
 ボンベ争い

〇原因と対策 
・原因 
 二酸化炭素を地中深くに埋める(貯留する)炭素隔離ができる地帯を探っていた、且つすでに埋めていた。一回水に溶かすとか何とか。玄武岩が炭素を吸収するスポンジの役割をするらしい。しかしそこは地震多発地帯でいろいろと問題が・・・。 

 A地区が貯留地、B地区震源地と分けられていた。 B地区で起きた地震により、A地区の地盤に影響を与え貯留していた炭素(水)が漏れ出し、B地区の活断層に侵入。地震を誘発してしまう. さらには地中からCO₂が漏れ出し気候変動を抑えるがための炭素隔離という対策が無意味と化す。悪循環?に陥る。 二酸化炭素の濃度が上がることで人体に影響が出始め、そこからがこの映画の見どころ。 最終的に二酸化硫黄も発生。爆発するから硫化水素か。まぁ硫黄に関係してます。  

・対策 
 酸素ボンベを担いで高台に徒歩遠足。二酸化炭素は空気より重いから滞留する。二酸化炭素の沈殿して無い高いところへレッツゴー。ドライアイスの煙は下に向かうじゃないですか。まぁ冷たいってこともあるんですけど・・・。 
 5人で助かる予定で計算したのに、どんどん仲間が増えていく。きび団子?しもふり肉?あげすぎなんだよ(それらの代わりを担うのが酸素なわけです)。サファリパークだったのかもしれない。ケンタロスなかなか捕まえられないんだよな~。ガルーラなかなか出てこないし。 求めてない奴らが寄ってくると。

〇犠牲 
 助かるためであれば、見捨てる覚悟も必要と。 酸素量に限りがあるわけで、行く先々で助けてたらとてもじゃないが生き残れない。まぁ助けようとしてボンベを強奪にあったりするのだが・・・。 なぜ見捨てられないのかと。そこに罪を感じるからか、自分の優位性を堅持するためなのか。罪と考えた場合はおそらく生き残った時のことを考えてだろう。あの時助けられたのではないかという後悔を背負って生きていくのが苦という。優位性の堅持はただの自己満足。偽善とも呼ばれてしまうような行為。乞食に対してその時だけ救うような行為は根本的な解決にならないということと関連するのか。今(個人の関与できる間)だけ生かすことができ、その後は知らんスタイル。先の見通しが無いまま、その場の判断で決断を下すという行為。企業の隠ぺい体質とも照らし合わせているのだろうか。何の根拠も無く問題無いだろうという軽視や無視で、バレなければ大丈夫とたかをくくる。同じなんですかね。見事にその今を助けようとした女性は酸素ボンベを奪われ助からない。

 酸素の量が限られるとわかってはいるものの見捨てられないという行為は、助けられるという根拠の無い自信により行動に移せるわけで。 酸素に限りがあるから、道中で助けを求める者に対して助けられない、仲間にも見捨てろと言っていた女が、最後恋人だかを撃った男に対して(男は自分と息子だけが助かろうと試みる)、生き延びても心の安らぎは得られないなどとほざく。は? おもっきしブーメランなんですが。リーダー格の女でして、そいつのこの責任のまるで無い発言にイライラする。つまり、自分(たち)が助かるためであれば、他人を簡単に見捨てる。しかし、自分が見捨てられる側になると、同情や何か諭すようなことを言って、最悪相手を非難し助かろうとする。さらに男爆死させますからね。自業自得だと言わんばかりに。これぞ利己主義か。これは排除です。独裁です。私が助かりたいがために他人を利用するという。この女の手の平だったわけですね、全部。 
 仮に彼女を擁護するならば、犠牲を払うという立場と、犠牲になるという立場は全くの別物で、犠牲を払う判断を下す者が、犠牲者の立場に立つことは無い。故に如何様にも物を言える。詰まる所、苦渋の決断なんてのはただ犠牲を払うという行為を正当化するための言い訳にすぎないのである。 しかし自分が助かろうとして何が悪いのかと。誰かを助けるが故に自分が倒れる、共倒れするなんて事態になったら元も子も無いではないか。死ぬのが怖くない人なんていないそうそういないだろう。であるならば生き残る可能性が一番高い方法をとって然りではないかと。後々の彼女の言動がそうさせてくれないところがミソである。

〇余談 
 地震を初めて経験した者(カップル女)の地面の揺れの形容が 「余震かな(Aftershocks may be)?」 その後に地震という言葉が出てくるのだが。Afterってついている時点で本震の後に来るものってのは明白ではないのだろうか。最初から地震と言うべきでは? 地震に関してただの知ったかぶりをしたかっただけなのか。 

 空気の綺麗なはずの森・山(自然)の中で二酸化炭素(毒ガス)により死亡するというのは何かの皮肉なのかな。火山とかの硫黄ではあるけど。

〇最後に
 CO₂の問題は温暖化だけではないぞといった警鐘映画。これからは地上でも酸素ボンベが必要になる。えら呼吸を身につけて海で生活できるようにでもしときますか。とか言ってないで現実を見ましょう。皆さん今のうちに何かしらの対策を。

0 件のコメント:

コメントを投稿

悪女 AKUJO(2017)

~アクションは爽快~ 〇はじめに  韓国ではこの方はイケメンの部類なの? 〇想起する作品  「ニキータ」  「アンダーワールド」(2003)  「KITE」(2014)  「ハードコア」(2016)  「レッド・スパロー」(2018)...