2014年7月18日金曜日

黙示録2009 合衆国大炎上(2009)

黙示録2009 合衆国大炎上[DVD]


~炎上商法~

〇はじめに 
 タイトルは内容と何も関係ありません。炎上という言葉に反応しただけです。
 アメリカの観測史上最高の気温は摂氏56.7度(華氏134度)だそうな。

〇こんな話
 ある時空気中のメタン濃度が急上昇。急速な気温の上昇が止まらない。このままでは人類が焼け死んでしまう。どうしたものか・・・。 ユニコープ社という企業の掘削作業が原因らしい。問題を起こしているユニコープ社は研究所の出資者という関係と、政治問題や何やら絡むことで問題の解決が困難になる。 

〇原因と対策 
・原因
 山火事(燃焼)による二酸化炭素の増加と、ユニコープ社のメタンガスのガス溜まりを掘り当てる目的で為される掘削作業により放出されるメタンにより、空気中の温室効果ガスの濃度が急上昇したことによる。
 気温の上昇が続けばその分温室効果ガスの濃度も高まるとのことで、それは摂氏60度になるとその作用が自動更新でもう気温は下がることはなく、上がり続けるという悪循環に陥るらしい。

・対策
 人工降雨で気温を下げよう。それで万事解決する。
ヨウ化銀を空気中にばらまこう。あと念を押すためにドライアイスもついでに積んでおきますね。ヨウ化銀もドライアイスも雨を降らせるための核(氷晶核)としてはたらくのだが、ヨウ化銀は成長のしやすさにおいて、ドライアイスは雲自体の温度を下げることにおいて効果的とのこと。

〇余談 
 最初に爆死する人がいるのだが、ある小屋にて自らガスが充満してると言っているのに、火花が散るかもしれない電球をつけるものだろうか。自殺願望があったのかな・・・。 

 予算削減のためだろうが、主要人物の部屋の中から出ようとしない、出そうとしない感じがすさまじい。「外は暑いから危険だ、死ぬぞ。絶対室内から出ちゃダメだ。」

 あれ、DVDのジャケットにcase.2って書いてある。1って何だろう・・・。

〇最後に
 四季や季節の変化がある場合、夏であれば暑いと文句を言い、冬になれば寒いと文句を言い、面倒くさい生き物ですね、人間って。暑すぎる環境・寒すぎる環境で生存できるように、様々な技術を駆使して人間は地球を開拓していったわけです。それもあってか環境は乱れ始め、またまた文句の言われるような事態に陥っているわけで・・・。環境の変化は我々人類の性では無いかもしれないし、ただの自業自得かもしれない。自業自得であった場合には結局長年の活動が環境に左右されているのであって、そんな変化した環境に対して、たった一回の画期的な解決方法で異常気象を解決してしまうというのはいかがなものかと思ってみたりするわけです。ただのその場しのぎといったような演出がされている映画はよくある。この映画は違うが・・・。そんなもんなんですよ、実際。その時は事態を収拾したように思えても、また次の問題が発生する。そしてその発生する場所は別のところだったりする。誰かが利益を得ている分、不利益を被る人がいるといった状況が起きるわけです。
 別の考え方をしてみる。長年地球を破壊してきたとして、それを罪深き行為としましょう。それがたった一回の償い(環境を元に戻す)で許されるのです。壊したら元に戻せばいい、それで罪は消えると。年月、回数は関係ない。量より質だ。そんな思考回路が出来上がる。そりゃいくらでも罪を犯しますね、人間は。罪は許されることはあっても、消えはしないんですよ(時間の流れが一方通行である限り)。まぁ、タイムスリップやパラレルワールドの存在をもってしても罪は自分の中に残り続けるでしょう、気にするかしないかだけで・・・。
 生命活動が地球に害を及ぼさないといったことは不可能といっていい。しかし度合いがあるでしょ、と近年騒がれるようになった異常気象云々で、地球はおそらく我々に訴えかけている(適当)。なぜなら地球で生息している生命は人類だけではない。人類以外の生命がいることで生態系はうまい均衡具合を保っている。その中で一番に地球(関係性)を乱しているであろう存在は人類だ。それを我々はどのように受け止めるべきなのだろうか。・・・終わる。


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